My Fairy Kingdom

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<<   作成日時 : 2008/02/14 23:15   >>

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あまりにもそのままだが、「イエス・キリスト」(のはず)。
あまりにもフレディらしくない作品。
むしろ、ブライアン作だと言われた方が納得できる。

中間部のソロタイムを除けば展開パターンはたった二つの繰り返し。
リピートの極端に少ない"My Fairy King"や"Liar"と比べると、対局とも言える。
色で例えるなら、まさにモノトーン。
めちゃめちゃ地味だ。
ダッダッダータトト ダッダッダータトト

リズムの感じはまるで十字架を背負って、一歩一歩ゴルゴダの丘を登るイメージ。
ライトよりもコンマ何秒かレフトの音が遅らせてあるため、より足取りは重く感じられる。
また、小節の後ろに必ず入るドラムの「タトト」が、石畳を引きずられてゆく十字架の音のように思えたりもする。
しかし、本当の内容はさにあらず。

ここで取り上げられているキリストは、奇跡を起こしながら街から街をめぐる姿。
彼の行いが彼の存在を国中に知らしめつつある頃。
その姿を、単調なリズムではあるが、力強く躍動感あるメロディで描写してゆく。
そのため、若々しく、エネルギーを発散させているように感じられる。
フレディのメロディセンスが光る。

語られる物語は、聖書などをモチーフとしたものなのか、それともフレディの想像の産物か?
いきなり冒頭から"And then 〜."(そしてその時〜)と始まるのは、やはり何らかのモチーフが存在する?
2コーラス目にはとても印象的な一節が・・・。
Then came a man before his feet he fell
(やがて一人の男が現れ、の足もとにうずくまった)
"Unclean" said the leper, rang his bell
(「汚らしい」とハンセン病の男は言い、鐘を鳴らした)
Felt the palm of a hand touch his head
(頭には、の掌が触れる感触が)
"go now, go now you're a new man instead"
(「こんなことをしていないで、さあ行け!お前は生まれ変わったんだ」)

赤字の「」= Jesus

ここに登場する「キリストに頭を触られ、生まれ変わった男」とは誰?
「汚ならしい!」と言われた男。なぜ?
単なるエピソード?
ひょっとして、18歳で渡英し、外国人としてそれまでとは全く違う生活を余儀なくされたフレディ自身が投影されていたりする可能性もあるのだろうか?
考えすぎ?

しかし、何よりもこの曲がフレディらしくない点。
それは、テーマが「イエス・キリスト」であることだ。
人間「イエス・キリスト」に関心があった?
本当は違う人間をモチーフに書いたが、発表するにあたってイギリスという状況に合わせて主人公を「イエス・キリスト」に置き換えた?
それとも、単に一般受けそうなテーマだから?
ご存じのように、彼はゾロアスター教徒であるためキリストを讃える楽曲を作るのは不自然ではないだろうか?
"Great King Rat"には・・・
"Don't believe all you read in the bible"
(聖書に書かれていることを丸ごと信じちゃだめだ)

という一節がある。
ま、これは「悪の」Great King Ratを讃える男の視点で書かれた歌なので、逆説的に聖書を正義の側に置いているともとれるのだが。

勘ぐり過ぎであるとは思うが、彼自身ががなりたいと思っていた理想の姿を「イエス・キリスト」に重ねて表現してみたとか・・・・?

いろいろなことが考えられる歌詞である。

演奏面に関してもささやかなトリックが仕掛けられている。
1コーラス目、2コーラス目の基本的なコード進行は以下の通り。
    Bm Bm F Bm / Bm Bm F Bm / 〜
サビ D A G A / D A G A / 〜

3コーラス目では転調し半音上がるが・・・
    Cm Cm G Cm / 〜 / Cm Cm G A /
サビ D A G A / D A G A / 〜

・・・と、サビとのつなぎ目に一度"A"でワンクッションすることで、いとも簡単に元のキーに戻ってしまう。
素晴らしい!

中間部のテンポアップしたギターソロの部分であるが、内容的には「?」。
やはりこれも"Child in Time"?
ブギのリズムなので、こちらの方がよりそれらしい。
かなりサイケデリックなギターやスペイシーなギターが交錯する。
事実上、このアルバムを締めくくるナンバーとして、「印象に残る演出を用意しました」というところだろうか。
ギター(アコースッティク含む)もベースもドラムもガンガンいってますよお〜、という意気込みは感じられる。
ライブでプレイされればこの部分がある意味ハイライトになるかもしれないが・・・。
(追記[2008/4/5]:72年頃は、ライブでの重要なレパートリーであった。オープニングを飾ることもあったらしい。)

また、サビでのドラムのパターンもなんとも言えない味わいを持っている。
何故スネアの頭打ち?
タ ト ト タ ト ト タ ト ト タ ダー タ ト ト タ ト ト タ ト ト

狭い世界しか知らない愚か者の意見ではあるが、絶対普通はこうは叩かないと思う。

余談ではあるが、1998年フレディの墓参りをするためにイギリスを訪れた。
現地に着いてからやっとケンザルグリーンセメタリーを見つけ、足を運んだ。
あまりの墓地の広大さと、生々しい墓所の圧迫感にふらふらしながらあてもなく歩き回った。偶然出会った管理人のおじさんに聞いてみた。
「フレディ・マーキュリーのお墓があると聞いてやってきたんですけど。」
「確かにお葬式はここでやったけど、宗教が違うから彼の国へ戻って埋葬されたよ。」
残念ではあったが、感慨深かった。

さて、キリストor神または宗教をテーマにした曲って他に何があったかなあ?
まず思い浮かぶのはThe Doobie Brothersのそのものズバリ"Jesus Is Just Alright"(希望の炎)。
2006年のUDOミュージックフェスで見た生Doobiesも感動やった!
めちろん随分メンバーは替わっているが、演奏もハーモニーも完璧。
職人の匂いがした。
それから・・・そう言えばHooters。
"Satellite"。
まさに夜空にに煌めく人工衛星を思わせるキラキラしたキーボードが印象的。
メロディアスでフォーキー。
しかしテーマは新興宗教。
随分、日本とは縁遠くなってしまっているがまだまだ健在だと聞く。
ぜひ、また来日してほしい。

さあ、いよいよ「戦慄の王女」もエンドロールへ。
B面6曲目、"Seven Seas of Rhye"

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Queen (戦慄の王女)
1973年7月13日(金)。 そう"Friday the 13th"。 UKで一枚のアルバムがリリースされ物議を醸すことになる。 (日本での発売は遅れること8カ月、1974年3月25日) 赤紫っぽいジャケットに、マイクスタンドを掲げたボーカリストらしき姿とバンドロゴ。 ...続きを見る
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2010/03/18 00:28

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!

>リズムの感じはまるで十字架を背負って、一歩一歩ゴルゴダの丘を登るイメージ

まさにそのイメージがわきますね。

>1998年フレディの墓参りをするためにイギリスを訪れた。
凄い方ですね、人生のライフワークになるブログなんですね!

私もオペラ座の夜の記事は書き終わってますがいつ発表しようかなと考えるような、たいした記事ではないです。

流れ星
2008/02/15 20:04
また、オッチャンです。。。

1991年は本当に忘れられない年です。
長男が生まれた年。TーBOLANがデビューした年。そして、フレディーが逝った年‥。
オッチャンも真剣に葬儀に参列したく、妻に相談‥。『アホちゃうん?』の一言でボツ(┬┬_┬┬)

行かはったんですね‥、英国まで!
やっぱり、半端やないですね!
QUEENファンとしても頭が下がります!うれしい限りです。。。
KENONE
2008/02/15 22:21
流れ星さん、オペラ座楽しみにしてますね。
QUEENのアルバムに収録された曲すべてを取り上げるにはいったいいつまでかかるか分かりませんが、がんばります。

KENONEさん、本当は亡くなってすぐにでも行きたかったのですが、その当時まだミュージシャンへの夢も捨て難く、定職に就いていなかったため無理でした。
結局、実現するまでに7年かかりました。
フレディの家の前では1時間ぐらい泣きました。
また、その時のことは詳しく書きますね。
lifeisreal
2008/02/15 23:14

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