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<<   作成日時 : 2008/03/23 01:25   >>

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さあ、このタイトルを何と訳す?
内容を加味すれば「女王様のような彼女に誰でもぞっこん」?
もちろんフレディ作。
言わずと知れた、彼らを一躍スターダムにのし上げたヒットナンバー。
40代半ば以上の洋楽好きなら知らない者はいない。

このアルバムの冒頭でも書いたが、初めて聴いた中坊の頃には、一体何がいいのか・・・というよりも、この曲は一体何なのか分からなかった。

「Queen II」に続いての"〜 Queen"であるが、先の女王様達とは随分趣が違う。
それはもちろん、こちらのQueenは本当の女王様ではないからだ。
ここでのQueenが娼婦のことであることも、みなさん御存じの通り。

「Queen II」のLP片面全部を使ってフレディが描ききった世界観。
それとは全く違うナマナマしい世界ではあるが、その世界を創り上げたという自信がこの曲を世に出したのだ。
Queenというロック界のあだ花が作り上げた最もいびつなポップソングかも知れない。

最初この曲の構想を聞いた時、ブライアンはどう思っただろう。
おそらく・・・「どうせぇっちゅうねん!」だったであろう。
「それやったら無理してギター入れんでええのに・・。」と同情してしまうほど、彼のバッキングには苦渋が滲み出ている。
それに対してジョンのなんと、のびのびプレイしていること。
そのあたりを比較しながらこの曲を見つめなおしてみたいと思う。

お馴染みの指パッチンからスタート。
たかが指ぱっちん、されどしっかりオーバーダビング。
2、3発目はかなり音がズレている。
しかも謎の6拍。
たぶん元々は8拍であったのをぶった切って6つにしてしまったのだろう。
おそらく理由などない。

ピアノ中心の演奏。
ハープシコードも一緒に鳴っている。
(部分的にハープシコードの音が大きくなったり控え目になったり、ピアノとユニゾンになったり違うフレーズを弾いたり)
シャッフルのリズム・・いや4ビート(?)でリリカルにプレイされ、ある意味、現在でもかなり洗練された印象を与える。
0'07''の"ソファドー"の部分などはオクターブでピアノを重ねた上に、さらにハープシコードという念の入れようである。
<2008 4/22 追記>
"Bring That Leroy Brown"の記事を書きながら"jungle piano"について調べていると、この曲で使われているキラキラした音色の鍵盤楽器は、ハープシコードではなくどうやら"jungle piano"であるらしいと気づいた。
素人ゆえの思い込みを謹んで訂正させていただきたい。
"jungle piano"に関しては、また"Bring Back That Leroy Brown"にて取り上げたい。
0'10''のベースをきっかけにバックが登場するが、ここからジョンとブライアンの明暗がくっきりと分かれてゆくのである。

まずは、ジョン。
ドラムのビートに合わせる時は"ダー、ダダー"とレガートに、4分音符で刻む時は"ダ、ダ、ダ、ダ"とスタッカート気味に。
それはごくごく当たり前のことなのだが、その二つの異なるリズムを柔軟に切りかえながらノリを演出しているところに味わいが感じられる。
その上、後半ではフレディの歌うメロディにからんでゆく大胆さ!
それでは、ジョンの注目すべきポイントを検証してみよう。
(あくまも主観である)

その1 フィルインで突き放せ! (0'51''〜)
2コーラス目に入るきっかけをベースが弾いている。
そのフレーズが"ファドシbドー"なのだが、普通であれば最後の"ド"と2コーラス目の頭を合わせる。
なのにここでは、"ド"を2コーラス目の8分音符1つ分早いタイミングで鳴らして突き放した空気を演出している。
言わば、"ツンデレ"の"ツン"なムードが漂ってくるのだ。
その2 フレディに妖しくからめ! Part 1  (1'11''〜)
   For cars she couldn't care less
   (車となると彼女は知らんぷりはできない)
   Fastidious and precise
   (選り好みが激しく細かいことまで気にするんだ)
このラインに合わせてベースが妖しくからむ。
まるでジョンとフレディが見つめあって熱っぽい視線を絡ませてプレイしているようだ。
そう、"ツンデレ"の"デレ"である。
その3 フレディに妖しくからめ! Part 2  (2'05''〜)
   Then momentarily out of action
   (それから、一瞬動きを止めてみたり)
   Temporarily out of gas
   (一時的にシラフに戻ってみたり)
このメロディに絡むジョンも、なんだかセクシー。
まるで二人が足を絡めてプレイしているかのような官能的なムード。
ああ、もう"デレデレ"である。

"ツンデレデレ"ベースを実践することによってジョンはこの曲の独特のムードを醸し出すことに大きく貢献している。

それに対しブライアン。
0'12''〜レフトチャンネルから聞こえてくる単音のギターを皮切りに、いろいろと苦心のバッキングが続くが、空気が読めているとは言い難い。
あまり目立たないが、とにかくレフトチャンネルでコチョコチョギターが鳴っている。
しかし、そのほとんどが不要である。
(あくまでも主観である上に偏見も少々)
というわけで・・・必要だと思える部分のみ検証してみよう。

必要だと思われるバッキングギター その1 (0'56''〜)
トライアングルの"チ〜ン"に合わせた"ガーン"というアクセント。
ライブではジョンがトライアングルをプレイ(?)することでお馴染みだが、実はスタジオ盤とライブでは"チ〜ン"の場所が違う。
ライブではソロのバック、スタジオ盤の1'44''のところで"チ〜ン"。
その後、ジョンのベースとともにリズム隊、ゴージャスなバックコーラス(フレディ一人で多重録音)の導入を促すフレーズが続くがとても心地よい。
必要だと思われるバッキングギター その2 (2'03'')
ギターソロの余韻を気持ちよく引きずるハーモナイズされたワウギター。
このフレーズの直後に続く、フレディの"a pussy cat"という歌詞にからめて猫の鳴き声をイメージしていると思われる。
必要だと思われるバッキングギター その3 (2'12'〜)
"drive you wild〜"と呼応する"ファミbドシbラファファー〜"。
これが繰り返されて(2回目は1オクターブ下)ラストのサビへの期待感を高めてゆく。
そして、サビからエンディングにかけてのギターオーケストレーション。
やっと出番だ、という感じでいきいきと"従来のQueenの色"を彩ってゆく。
フェードイン間際の"ダンダーン"にかぶさる"ドシbソ/ソファミb"もスムーズなエンディングに貢献している。

以上のようにバッキングに関しては、一部を除いて引き際の悪いブライアンであるが、間奏(及びソロ)に関してはいい仕事をしている。
0'44''〜最初の間奏
2コーラス目へと強引に転調してゆくところでギターがペダルトーンを活かして自然な流れを作っている。
1'25''〜ギターソロ
フレディの歌メロを活かしつつも、自分のカラーも出したソロとなっている。
音色もフェイズアウト(ワウ?)させたフロントの音、これぞブライアンというセクシーな音色である。
特に前半は過剰な演出に逃げず、あくまでもメロディ一本でという潔さが清々しい。
ソロ後半(1'48''〜)は、オーケストレーション(3重奏)のお手本として雑誌などにも取り上げられることが多いフレーズである。
確かにライトのラスト付近の音の流れなど、理論というよりもセンスのよさを感じさせる点もあるのだが、センターのメインメロディに対して、ライト/レフトでカウンターメロディがフワフワ動くため、せっかくのメインを見えにくくしてしまっている。
それだけが、残念だ。

さて、フレディが描く"Killer Queen"の世界。
無国籍で時代背景も曖昧。
いくつかの象徴的な表現を取り上げてみよう。
"Moet et Chandon"(モエ・エ・シャンドン)
フランスのシャンパンメーカーor製品名。
18世紀頃の設立らしい。
"Marie Antoinette"(マリー・アントワネット)
フランス国王、ルイ16世の王妃。
「パンがなければケーキを食べればいいのに」と、貧しい民衆に言ったとか言わないとか。
最期は断頭台の露と消えた。
最近、彼女の生涯が映画化された。
"Kruschev"(フルシチョフ)
ソ連の政治家。
スターリン亡き後のソ連で大きな力を発揮した。
続くケネディとともに東西冷戦の象徴。
"Kennedy"(ケネディ)
ご存じ第35代アメリカ大統領。
ダラスにて暗殺。
"Caviar and cigarettes"(キャビアにタバコ)
金持ちと娼婦の象徴?
娼婦と言えば細めのメンソールのイメージ?
"spoke just like a baroness"(男爵夫人のような口のきき方)
男爵とはいわゆる"貴族"の中の一番下の位。
"a man from China"(中国から来た男)
一体誰をイメージしたのか?
フルシチョフ、ケネディと続くからと言って、まさか毛沢東ではあるまい?
"Geisha Minah"(芸者舞那?)
Minahとうのはどうやら芸者の名前であるというのが最も有力のようだ。
つまり、舞那という名の芸姑さん。

いかにも偽物らしい偽物を演じる胡散臭さの魅力がいっぱいのこの曲。
Queen自身の作品の中でも、こういうテイストのものは後にも先にもこれ1曲。
それをシングルカットし、しかもヒットしてしまうのだから・・・。
ここで、バンドの主導権は完全にフレディへと移ることになる。

さて、次回はA面のメドレーに突入。
3曲目、"Tenement Funster"。
ロケンロー野郎も少し色気が出てきた・・・かな?

Queen Medley '76 Hydepark
"Killer Queen"でのジョンのトライアングルに注目!
演奏は各メンバーともミス続出。
特にブライアン、減給もの!

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タイトル (本文) ブログ名/日時
Bring Back That Leroy Brown
日本語にすれば「あのリロイ・ブラウンを連れ戻せ」。 まさに問題作。 ジャズバンドを思わせるピアノのライン。 快速デキシーランド風フォービートのスチャラカなリズム。 そして、ウッドベースにバンジョー。(正確にはウクレレバンジョー) 「オペラ座」、「レース」を経験してからの後追いである自分にとっては、この曲は十分に「あり」なわけだが、当時、リアルタイムで聴いていた人たちにとってはアゴがはずれるほどの驚きであったのではないだろうか。 ...続きを見る
My Fairy Kingdom
2008/04/27 17:50

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
この曲・・、ABC朝日放送の『ヤングリクエスト』で週間ランキング2位ですわ(* ̄∇ ̄*)
この曲でQUEENがBIGになったんやからあの頃は確かに嬉しかったですが・・・。

そやけど・・・「どうせぇっちゅうねん!」

KENONE
2008/03/23 04:52
おいくつになられたんかは知らんけど‥‥

”ハッピーバースデー!”

おめでとうございま〜す\^o^/
オッチャン^^
2008/03/23 12:24
オッチャン、ありがとうございます。
40代もいよいよ半ばに近づいてまいりました。まだかろうじて、四捨五入しても40代です。

中学の頃、友人からこの曲を聴かされて「なんでこの曲の良さが分からんのよ〜!」と詰め寄られましたが、未熟で器も小さかったもので・・・。
でも、今でもQueenのベスト10と言われても、この曲は入りそうにないです。
lifeisreal
2008/03/23 17:12
おっしゃると〜り!(^^)!

しかし、”ブライトン・ロック”の次にきてるから、まだ許せるゆうか聴けるのかもですネ‥‥‥♪
KENONE
2008/03/23 18:36
このビデオのメドレーは興味深いものがありますね。
一発勝負で色々問題もありますがこうゆう構成で勝負出来るところがQUEENらしいです。
流れ星
2008/03/23 20:17
こんばんは。
キラークイーンは皆様に人気薄ですね。この曲の歌詞は内容的に見ると、金持ちのお嬢様が、ゴージャスに着飾って、その色気とムードで男を魔力で引き寄せる〜あなたも試してみたければ、どうぞ〜!!ってなかんじなのでしょうかね。
中学生の頃は、この歌詞の意味がよく分からず聴いていました。レコードを確かめても、訳詞が入っなく無くしたのかな?
おっしゃる通り、最初の部分のブライアンメイのバックは酷いですね〜。短音で下がっていくベース的な地味な流れ!!ジョンディーコンのベースをフューチャーしたのよく分かりました。部分としては良いとこあるんですけどね〜。
まあ、ライブの方は、ちょっと!!
もうピアノ一本でやってくれー!!です。
気持ちが入ってないのが分かりますよ。

この曲は、Spesial Edition Queen に入っていまして、時間と合わせて聞けました。
次はロックっぽい彼の声の曲ですね。
I'm in love with my car とつながっているかんじがしますね〜。

ここまでの分析! 頭がさがります!!!
ポッキー
2008/03/23 20:52
オッチャン、その通りです。
おもちゃ箱・・・いや宝箱をひっくり返したようなのが、我々が大好きになったQueenですから。
lifeisreal
2008/03/23 23:22
流れ星さん、ありがとうございます。
このメドレー、Queenのある一面を凝縮させたような強烈な曲の詰め合わせなのですが、よく考えてみると、フレディメドレーなんですね、これがまた。
一本取られたって感じです。
lifeisreal
2008/03/23 23:28
ポッキーさん、ありがとうございます。
レコード「Sheer Heart Attack」は、訳詞は最初からついていませんでしたよ。
同じギタリストとして、ブライアンのプレーに関しては納得していただけるのではないかと。
ただ彼も、やっぱり自分が作ったバンドという自負があったんやと思います。
でも本当は、そうやからこそ引くべきところは引くっていう潔さが必要だったのではないかと。
ま、この後、メンバー間のエゴの問題がどんどん激化してゆくわけですね。
lifeisreal
2008/03/23 23:34

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