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zoom RSS Seven Seas of Rhye (輝ける七つの海)

<<   作成日時 : 2008/03/09 23:08   >>

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「ライの七つの海」。
かなりブライアン色の濃い「戦慄の王女」を穏やかに締めくくったナンバーが、ここでは全く色合いを変え、ストレートで攻撃的、挑戦的なナンバーに姿を変え「Queen II」を締めくくる。
彼らの第2段シングルでもある。

この曲も少々ピッチ(楽曲全体の音程)がずれているようだが、前曲とは逆に4分の1音弱フラットしている。
これも、何か意図があるのだろうか?
それとも単なるミス?

「戦慄の王女」バージョンよりも1オクターブ上で、ピアノのリフが奏でられる。
威勢よく他の楽器も参戦する。
さあ、アルバムラストというわけで、みんな気合い十分!
イントロからギターオーケストレーションが炸裂し、ロジャーは6連符で鋭く切り込む。
Fear me you lords and lady preachers
(支配者達に女性伝道者達、私のことを恐れるがいい)
I descend upon your Earth from the skies
(私は空からあなたたちの地球へと舞い降りた)
I command your very souls you unbelievers
(信じようとしない者たちよ、あなたたちの魂に命令を下そう)
Bring before me what is mine
(私のものを私の目の前へと持ってきなさい)
The seven seas of Rhye
(そう、ライの七つの海だ)

一体何のために地球に神が舞い降りたのか?
解釈のしようによっては、当時の彼らのミュージシャンとしての青き傲慢さとしてとらえることもできる。
支配者=レコード会社?
女性伝道者=女性ポップスシンガー?
信じようとしない者たち=当時のQueenをこき下ろした評論家?
デビュー当初、彼らが評論家から厳しい扱いを受けていたのはご存じの通り。
彼らに対するフレディからの挑戦状なのだろうか?
いずれにせよ、結果的にこの曲がQueenにとって寓話的世界との決別となり、この後、現実世界にしっかりと根をおろすことになる。
歌詞はそのことを暗示しているようでもある。

跳ねた8ビートは第一弾シングルの「炎のロックンロール」を思い出させる。
ロジャーの、スネアに合わせたハイハットを使ったアクセントもばっちり聞こえる。
ドタバタと少し重めのビートではあるが、全体をグイグイ引っ張ってゆく。
2コーラス目からは、両サイドから流れてくるブライアンのバイオリン風ギターがエキゾティックなムードを醸し出す。
そして、2コーラス目のしめくくりにフレディはこう宣言する。
I swear that you'll be mine
(あなた達を虜にすると誓おう)
The seven seas of Rhye
(このライの七つの海に)

このパートの最後"D"からそのまま"D"で強引に次のパートへ。(転調その1)
Sister - I live and lie for you
(女性たちよ−あなた達のために私は虚飾の人生を選ぼう)
Mister - do and I'll die
(男性たちよ−私を倒しなさいそうすれば私は死を選ぼう)
You are mine I possess you
(あなた達は私の虜、私のものなのだ)
I belong to you forever-ever-ever
(永遠に私から離れることはできない−永遠に)

そう、この一連の言葉はやがて現実となるのだ。
バックのハーモニーはテープ速度を落として録音したものであり、かなり音程は不安定である。(それも意図的?)
その、よれたコーラスがこの曲を独特のムードに仕上げている。

そして"Bb"に転調してギターソロ。(転調その2)
ほぼ"Bb"一発のためかなり無機質なフレージング。
ブライアンのバイオリン風の音色はまだまだ続く。
ソロを得意のディレイトリックで"D"に戻して締めくくると、絶妙のフィードバック。

3コーラス目に向けて今度は"G"へ。(転調その3)
Storm the master-marathon I'll fly through
(無敵のマラソンランナーにも負けはしない、私は飛び去って行こう)
By flash and thunder-fire and I'll survive
(煌めきと雷よ、私はくたばりはしない)
Then I'll defy the laws of nature and come out alive
(いざとなれば、自然の法則に逆らってでも息を吹き返す)
Then I'll get you
(さあ、お前は目の前だ!)

ブライアンのアームダウンを合図にオリジナルキーの"D"へ。(転調その4)
そしてこう締めくくられる。
I'll take you to the seven seas of Rhye
さあ、あなたをライの七つの海へと導いてゆこう

度々転調を繰り返し、緊張感を高めながらエンディング。
このアルバムからが本当の"Queen"の始まりであると宣言しているようである。

白の女王と黒の女王が対峙する世界の終焉。
そして、弛緩。
ラストでフェードインしてくる酔いどれ風コーラス。
19世紀後半からイギリスで活躍した、Mark Sheridanというコメディアンの"I do like to be beside the seaside"という曲。
アルバムタイトルに先駆けて、まずはここでコメディアンネタの登場ということだ。
以下のページでMark Sheridanのオリジナルバージョンを聴くことができる。
www.mark sheridan.org
Recordings/LyricsのページへGO!
おなじみのフレーズが聞こえてくるまでしばししんぼう。

この曲は初期の頃のライブでもよく演奏されていたし、85年の「Machine Tour」("Rock in Rio)や86年の最後のツアー(「Magic Tour」)でもメドレーの一部として演奏される様子を見ることができる。
「Wembley」で、ピアノのフレーズが流れ出した時の歓声の盛り上がりを聞くと、この曲がいかに愛されていたかが伝わってくる。
ピアノは「戦慄の王女」と同じ低い方のフレーズであり、ギターの"ギュイ〜ン"もない。
ロジャーだけは元気よく、レコード通りに6連符で鋭く切り込んでくれるのが救いだ。
しかし、初期のライブ映像が見ることがきないのは残念だ。
というわけで、76年の日本公演の音源を聴いていただこう。




このアルバム「Queen II」をもって、ついに"Queen"というバンドが全貌を現したと言えるであろう。
もちろんここからいよいよ本格的に彼らの変幻自在が始まるわけだが、すべての基本はここで完成したと言える。

さて、次は「Sheer Heart Attack」であるが、その前に少し時間をいただいて、初期のアルバム未収録曲をいくつか取り上げてみたいと思う。

というわけで、次回は、初期の頃からのファンならお馴染みの曲。
"See What Fool I've Been"。

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コメント(4件)

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1日に2曲も‥!
気を許すとこうなるんよなぁー(^^)

”セカンド解析”お疲れ様でしたぁ〜!(^^)!
KENONE
2008/03/10 15:16
「この曲も少々ピッチ(楽曲全体の音程)がずれているようだが、前曲とは逆に4分の1音弱フラットしている。」やっぱりそうですよね。
初めてこの曲を聴いたときから、イントロのピアノの後にギターが入ると、不安定でリズムも少々遅くなる様な気がしていました。ここでも納得です。でも、意図的ということがあるんでしょうかね?
ロジャーの高音がこの曲を輝かせていますね。



ポッキー
2008/03/10 15:43
”輝ける7つの海”は私の大好きな曲です。
ところで、
>アルバム未収録曲をいくつか取り上げてみたいと思う。
私知らない曲かもしれませんね。
楽しみが増えましたね。
流れ星
2008/03/10 18:32
オッチャン、ありがとうございます。
いけるときはどんどんいきますよ!
でも仕事が忙しくて確実にペースは落ちてます。目が回りかけてます・・。

ポッキーさん、ありがとうございます。
あのピッチのずれはなんなんでしょうね?
ひょっとしたら、単にオーバーダブのやりすぎでテープに部分的にたるみが生じてしまった?
昔のカセット時代のMTRでは、オーバーダブやりすぎると、時々そんなことになって大変でした。

流れ星さん、ありがとうございます。
そちらも深紫に突入してたんで、コメント書かねばと思いながら・・・どうもすみません。
もちろん、リッチー師匠も自分にとって神のような存在です。
lifeisreal
2008/03/10 19:38

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