My Fairy Kingdom

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zoom RSS I'm in Love With My Car

<<   作成日時 : 2008/06/01 16:39   >>

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あえて日本語にする必要もないが、訳すと「俺は愛車にぞっこん。」
ロケンロー野郎のロジャー作。
"Dedicated to Johnathan Harris, boy racer to the end"(一生ボーイレーサーのジョナサン・ハリスに捧ぐ)とクレジットされているが、Johnathan Harrisとは当時のQueenのローディ。
彼が愛車トライアンフを愛でる姿に触発されてこの曲を書いたそうな。

毎回アルバム毎に1曲ずつの採用ではあるものの、着実に表現者としてのスキルを伸ばし、独自の世界観を切り拓いてゆくロジャー。
「戦慄〜」では、痛快ハードロックチューン"Modern Times R&R"。
「〜II」では、ミディアムヘビーチューン"Loser in the End"。
「Sheer 〜」では、クールでスペイシー、さらにひねりの効いた"Tenement Funster"。
そしてこのアルバムに至っては、ついに6/8拍子のミディアムヘビーチューン!
いわゆる"ブンチャッチャ、ブンチャッチャ"のワルツに限りなく近いリズム。
おお、ヘビーワルツ!
ここにも、キーワードの"ワルツ"が!
先のアルバムの"In the Lap of the Gods...revisited"に感化されたわけではないだろうが、あまりにも意外な展開である。

しかも、ここまで1曲として女性や恋愛(もちろん人間との)をテーマにしたものはなし。
いかにも女子受けしそうなルックスにもかかわらず、男ロジャーここにあり。
さすがドラマー、硬派だぜ!

前アルバムの"Tenement Funster"の歌詞に、
"Or just find me an open car
I'll make the speed of light out of this place"
(じゃあ、俺にオープンカーをくれよ
そうすりゃ、あっという間にこの街とはおさらばさ)

という一節があったが、ここにきてその"CarLove魂"がフルスロットル。
時々響き渡るイグゾーストノートは、当時のロジャーの愛車、アルファロメオのものだそうな。

最初この曲のデモを聞かされて、ブライアンはジョークだと思ったそうな。
そりゃそうだ。
Told my girl I'll have to forget her
(俺のオンナに言ってやったんだ、「お前のことはもう忘れるよ)
Rather buy me a new carburetor
(それよりも、新しいキャブレターを買ってくれよ」って)
So she made tracks saying
(だから彼女は「もう終わりね」って言って)
This is the end now
(出て行っちまったよ)
Cars don't talk back
(車は口応えなんてしないよ)
They're just four wheeled friends now
(あいつらは車輪のついた友達なんだよ)

ブライアンじゃなくとも同じような感想を抱くことであろう。
ま、しかし、歌詞の内容は好きずきということで・・・。

曲の構成も随分思い切った手法がとられている。
イントロや間奏、そしてエンディングと、歌のない部分のコード進行はひたすら"D"一発。
潔いというかなんと言うか・・・。
しかも、その"D"一発のパートになると湧き上がるようにフレディのピアノが聞こえてくる。
また、エンディングのフェードアウト後に、全く違う音色のギターとドラムがフェードインしてくる。
"G-A-D"と軽くコードを流すだけであるが、これはひょっとしてデモ時にロジャーが弾いたギター?

そしてこの曲には、他の曲と決定的に違う存在意義がある。
そう、ライブで唯一フレディ以外がリードボーカル(もちろんロジャー)をとっていた曲だということだ。
ライブキラーズでもお馴染みの通り、メドレーの中の一曲として77年から81年頃までプレイされていた。
これもRock Jet紙の中で西脇氏が書かれていたことであるが、この曲は、ドラムを叩きながら歌うことを前提に作られているということである。
歌い出しが小節の頭ではなく、数拍してから始まる。
"(ブンチャッチャ)ウ〜ウウ〜ウウ、(ブンチャ)ザマシ〜ンオブアドリ〜"
そのおかげで、おかずを叩き、続いて小節頭のシンバルを叩き、すこし余裕を持って歌い始めることができる。
また、ライブの際にはフレディはずっとピアノに向かって演奏をサポートしている。

なぜかミュージシャンには車好きが多い。
ジェフ・ベックは、スタジオやツアーの時以外はほとんどギターに触れず、車漬けの日々を送っていたことで有名。
レッド・ゼプリンに怒りを燃やし、対抗して結成を目論んだスーパーグループBBA+ロッド・スチュワート。
始動直前に事故で療養生活を余儀なくされ全てが水の泡と消えてしまったことは残念でしかたがない。
もし、その事故がなければ・・・。
後にBBAは実現するわけであるが、ベック自身の音楽性も変化し、また専任ボーカルなしという編成の変化により、サウンドの傾向は当初のものとは随分異なっているのと想像される。

そして、コージー・パウエル。
「男、ドラマーここにあり」を絵にかいたようなプレイヤー。
本気でレーサーを目指していたことでも有名。
1998年4月5日に愛車サーブとともに炎上し、帰らぬ人となった。
もし、その前年に発売されたイングヴェイの"Facing the Animals"ツアーに同行していたらこの事故はなかったのではないだろうか。
リッチー・ロニー・コージーのレインボー再結成に向けて水面下で動きがあった時期だけに悔やんでも悔やみきれない。
1度目のブライアン・メイのソロツアーで初めて生で動くコージーを見た。
初めて見たブライアンにももちろん狂喜したが、コージーはまさに伝説を目にしたような気分だった。
レインボー時代にコージーが大嫌いだったという"Since You've Been Gone"(君がいなくなってからずっと・・・)がプレイされた。
フレディのことを歌ってるんだと思うと悲しくなった。
2度目のブライアンのソロツアー。
もうコージーが亡くなった後のこと。
オープニングは、その"Since You've Been Gone"だった。
今度はコージーに捧げているんだと思うと、涙が止まらなかった。
エリック・シンガー(ex.Kiss)のドラムもかっこよかったが、コージーの存在感にはかなわなかった。

さて、次回はA面4曲目。
ジョンの2作目にしてヒットチューン。
"You're My Best Friend"。

Killer Queen 〜 I'm in Love with My Car
'81 Montreal

ピアノを弾きながら振り返ってロジャーを見るフレディがお茶目。


Cozy Powellのドラムソロ
お馴染みのドイツ公演

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Sweet Lady
日本語にすれば、「いい女」。 ウルフルズかっ!? ブライアン作。 「戦慄・・」〜「Sheer 〜」までの全てのアルバムでブライアンの曲がトップを飾っていたことを考えると、このアルバムでは5・6曲目と、遅めの登場である。 ...続きを見る
My Fairy Kingdom
2008/06/29 08:42

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
私は伝説の男、コージーを4回みてます。
レインボー、MSG、ホワイトスネークですね、
渡り鳥だったコージー、まさに親分肌の人物でしたね。
ELPも、ブラックサバスもこれだけ有名なバンドを渡り歩いたコージー只者ではないですね。

私はこの曲は大好きです!
流れ星
2008/06/01 17:17
流れ星さん、ありがとうございます。
おみそれいたしました。
ホームページの方、見せていただきましたが、な、な、なんと、ロニー時代のレインボーをご覧になっているんですね。
うらやましくて、仕方がありません。
"Memory of the Music"の方でも書かれていましたが、昔のロックコンサートは本当に音が大きかったですよね。
数日は、耳がツーンとなった状態が抜けませんでした。
体に直接響いてくる、あの音圧が懐かしいです。
できることなら、もっとコージーのドラミングを見たかったです。
本当に残念でなりません。
もう少しだけ思い出話にお付き合いください。
lifeisreal
2008/06/01 22:15
先ごろにも話題にしたフレディの墓参りに行ったのが1998年の8月のことでした。
そう、コージーが亡くなった4ヶ月後です。
墓参り後に、オックスフォードでレンタカーを借りて観光しました。
予定の行程が思ったほど時間がかからなかったので、ストーンヘンジまで足を伸ばすことにしました。
ソールズベリーを目指して南下していた時に少しだけ、彼が事故死したM4(高速道路)を走りました。
現場はブリストル近郊ということなので、まったくかけ離れていたのですが、この道路をひたすら西に走れば、彼が亡くなった場所があるのだと思うと、凄く胸に迫るものがありました。
また、訪れたいと思いながらもう10年経ちました。
RIP。
いろんなバンドでのコージーをご覧になった流れ星さんが、本当にうらやましいです。
lifeisreal
2008/06/01 22:19
lifeisrealさん、いいお話ですね。
結構好きなアーチストに会いにいらっしゃる方も(亡くなった方)いますね。
ジャニスに会いに亡くなったモーテルに行った方も見えます。
私はコージーは亡くなったという感覚はないですね、知らないうちに来日するのではないかと。
フレディもいまだに生きているのではと考える事も。
それだけ、きざな言い方すれば楽曲の中で生きていますね、そして私の思い出の中にも。
流れ星
2008/06/02 19:58
流れ星さん、全く同感です。
映像の中でこんなに元気に動いている姿を頻繁に目にすることができます。
もう亡くなってしまっていることが信じられません。
lifeisreal
2008/06/02 22:35
ご無沙汰しておりま〜す( ̄▽ ̄;)

こないだの来日でこの曲聴いた時は無茶うれしかったですね(^^)
なんか知らんけど、YOSHIKIと奈良でライヴしてはりましたが…(>_<)

やっぱりアンタはロケンローやん!(^^)!



KENONE
2008/06/03 19:17
オッチャン、こんばんは。
自分はQ+Pで初めてナマロジャーを見たんで感動でした。
ドラムはちょっと怪しいところもありましたが、年とともに枯れてなお味わいを増すボーカルには感動でした。
奈良のやつといえば、94年に東大寺でやったやつですね。
フレディを亡くして間もない頃、「Happiness?」というタイトルに魅かれて初めてロジャーのソロアルバムを買いました。
その中でYOSHIKIとの共演があって驚きました。その中に奈良のイベントの告知も書かれていました。
なにはともあれ、9月にはアルバム発売なんで、再来日を心待ちにしています。
今度は、ぜひ関西でもやってもらいたいものです。
lifeisreal
2008/06/03 22:13

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