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zoom RSS Seaside Rendezvous

<<   作成日時 : 2008/07/08 03:30   >>

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そのままでもよさそうだが、あえて日本語にすれば、「海辺でデート」。
"rendezvous"とは元々はフランス語。
曲のムードも、大英帝国というよりもフレンチ。
歌詞の中にも随所にフランス語が登場する。
日本でイメージするならなぜか「大正モダニズム」(ダンスホールが社交場だった時代・・・)という言葉が浮かんでくる。
フレディ作。
"Death on Two Legs"とこの曲を同じ人間が作ったというだけでも驚きである。
ブライアン色のかなり強い前曲に続いて、フレディ色一色に塗りあげられたこの曲を持ってくるあたり、パワーゲームの兆しがうかがえる。

"Lazing on a Sunday Afternoon"に続き、この曲も前作での"Bring Back That Leroy Brown"がなければアルバムに収録されることはなかっただろう。
その大胆な異端児から自信を得て作られたフレディの2曲("Lazing 〜", "Seaside 〜[ブライアン不参加]")がA面に、ブライアンの1曲("Good Company[フレディ不参加]")がB面に配されているあたり、ついついいろいろ勘ぐりたくなってしまうのだが・・・。

ま、いずれにせよ、このような異色作がA面のラストという重要なポジション(レコード世代の人たちには分かってもらえるはず)を占めることが、Queenのある種の宣戦布告(開き直り?)と言えるだろう。

演奏の中心はピアノとジャングルピアノ
この曲でも、時にはチェンバロのように、時にはギターのようにジャングルピアノが大活躍である。
鍵盤楽器に関してはド素人のため、推測の域を出ないが、少なくとも2通りの違う音色のジャングルピアノ(つまりハンマーに打たれた金具が異なる)が使われているように聴こえる。
0'03''〜、0'53''〜、1'01''〜、1'14''といった部分でライトチャンネルから聴こえるかなりキラキラした音と、1'15''〜センターで鳴っている、かなりブライアンのウクレレバンジョーっぽい音色は同じ楽器とは思えないのだが・・・。

また、ピアノ以外にも、この曲ならではの楽器(?)が登場する。

その1 "G"のベル
イントロ(0'06'')で登場するが、これというものがなかなか見つからず、ヨーロッパ中を探しまわったという逸話もご存じのとおりである。

その2 マウス・バンド
"Good Company"におけるブライアンの一人疑似ジャズバンドに対抗した(か、どうかは定かでない・・・が)か?
フレディが木管、ロジャーが金管を担当。(ロジャーはカズー使用)
ソロだけではなくイントロ(0'02'')でも、レフトチャンネルから"ブッブッ"と、チューバを模したロジャーの声を聴くことができる。

その3 thimble(スィンブル、金属性の指抜き[もちろん裁縫用])
1'12''からのタップダンスは、フレディとロジャーがこの指抜きをはめて指でテーブルを叩いた音らしい。

もちろん、ロジャーやジョンも目いっぱい活躍している。
ロジャーはスプラッシュシンバルやリムショットを効果的に使っているし、バスドラムの残響が通常よりも長く感じられる。(ミュートが弱め?それともリバーブの処理の仕方の違い?)
ジョンもいくつか非常に効果的なフレーズをプレイしているので、いくつか紹介したい。

その1 1'20''〜 ハッピーな時は上昇メロディで!・・・そしてコーラスに合流!
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その2 1'52''〜 フレディが歌メロを変えたらすかさず絡め!
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その3 2'03''〜 繰り返すだけが能じゃない!
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ちなみに、レコード時代の歌詞カードを復刻している現在のCDの歌詞カードは、1コーラス目と3コーラス目で一部歌詞が入れ替わっている。
歌詞カード1コーラス目
"You say you'd have to tell your daddy if you can" → 3コーラス目へ。
歌詞カード3コーラス目
"You say you do if you did but you daren't"
[正しくは"You say you will if you could but you can't"] → 1コーラス目。
これは、レコード会社のミスというよりも、バンドがレコード会社に歌詞を提出した後で歌詞の入れ替え及び訂正が起こったと考える方が自然であろう。

また、"vie mesdames et messieurs"(0'42'')というフランス語の部分が「タモリ倶楽部」の空耳アワーに取り上げられ、秀逸な映像とも相まって、"ピーマンだめですよ〜"というフレーズで一気に認知度を上げたこともあった。

たとえブライアン不在なれど、フレディの自由奔放さ、すなわちQueenという認識は完全に定着したと言えるだろう。
しかし、それは見方を変えると、結局はエゴなのだ。
少しずつバンドは崩壊への道をたどってゆく。
それは、避けることのできない道なのかも知れない。
というわけで、危険なムードを孕んでレコードはB面へと進むのであった。

次回はB面1曲目。
意外に知られていない、Queen史上最長の曲。(もちろん「Made in Heaven」のラストは除く?)
"The Prophet's Song"。

Seaside Rendezvous / King's Singers
この上なくクオリティの高いカバーバージョン。
カズーのソロは更にゴージャスに!
Queenの曲をKingがカバーとはこれいかに。



Seaside Rendezvous / Zephyr
オトナなムード。曲の良さを損なわずこんなにも高級感いっぱいに!
(Sept, 19, '09追加)



Seaside Rendezvous / Chor im Breitsch
微笑ましくて優しい気持ちにしてくれるバージョン。いつかコーラスのスタンダードになりますように。
(Sept, 19, '09追加)



Seaside Rendezvous / Troubleclef
アコギ1本でよくぞここまで。羨望の1曲。(Sept, 19, 09追加)

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
私は以前吹奏楽をやっていたのですが、最初聴いた時はすっかり騙されました・・・で、後に「え!口でやってたのか!」と。。 特にロジャーのチューバは完璧だと思います。タップダンス前のトランペットのようなロジャーの声は「なんか馬の声みたいなロジャーの声がトランペット混ざってるなぁ」と、てっきりトランペットとロジャーの声を混ぜたのかと思ってて・・。いやはや騙された!流石。
フレディといったらこの曲が浮かびます。他にも沢山ありますが、「そこまでメジャーじゃないけど、Queenはこんな曲も作ってたよ」って友達に勧める時によくこの曲を選びます。で、「このチューバ、人がやってんだよ」と言った時の友達の反応が楽しみなのです(笑)
インペリアルペンギン
2008/07/08 19:39
インペリアルペンギンさん、ありがとうございます。
そうですか、ブラスバンドをやられてたんですか。楽器は何をされているのでしょうか?
また、プレイヤーからの視点でいろいろお話をうかがえると嬉しいです。
自分も少しばかりブラスバンドと縁があり、時々イベントなどの際に、ギター&ボーカルで参加してQueen(もちろんブラスアレンジ)やChicagoの曲なんかを一緒にプレイしています。
そうそう、そんなリアルペンギンさんにひとつ質問!
この曲のちょうど1'00''あたりで、レフトチャンネルから「ブルブルブル」というロジャーらしきマウス・バンドが聴こえてきます。
これはどの楽器をイメージしてるんでしょう?
トロンボーンですか?
ぜひ、ご意見お聞かせください。
lifeisreal
2008/07/08 21:08
この曲はコミカルで好きな曲ですが、アカペラでの曲もいいですね。
QUEENはいろんなタイプの曲があるから好きなんです。
まだまだ、ずっとゴールは先ですが頑張ってください。
流れ星
2008/07/20 15:23
流れ星さん、ありがとうございます。
たしかにこのバラエティ豊かさがQueenなんでしょうね。
やっとのことで「オペラ座」のA面終了です。
ふと気付けば本気で夏ですが、なかなか更新できずに苦しんでいる今日この頃です。
lifeisreal
2008/07/20 22:15
こんにちは。携帯の調子が悪く、しばらくWebが使えませんでした^^;
私はトロンボーンをやってました。といってももう2、3年はやっていません・・。今はまだ初心者ですが、アコギをやっています。
1'00''のブルブルブル・・・ブルブルブルが分かりませんでした(汗)ライオンみたいな「ゴゴゴゴー」という音でしょうか・・?
インペリアルペンギン
2008/07/24 11:34
インペリアルペンギンさん、ありがとうございます。
そうです、おっしゃる通り、「ゴゴゴー」ってやつです。
トロンボーンの低い音をイメージしてるのかと思いましたが、実際にされていた方がピンとこないのであれば、そうではないのでしょうね。
ギターもぜひがんばってください。
また、いろいろご意見お聞かせください。
lifeisreal
2008/07/25 21:58

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