My Fairy Kingdom

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zoom RSS Love of My Life

<<   作成日時 : 2008/08/06 23:11   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 11 / トラックバック 3 / コメント 4

日本語にすれば「生涯の恋人」。
フレディ作。
等身大のリアルなラブソング。
メアリ・オースティンに捧げられた曲だと言われている。

フレディのプライベートが語られる際には必ず登場する女性、メアリ・オースティン。
この二人の関係のことを知れば、より深くこの曲を味わうことができると思うので蛇足ながら少し書いておきたい。

彼女は公私ともにフレディと時間を過ごすことが多かった。
しかし、殆どメディアに取り上げられることはなかった。
(日本までは届かなかっただけかも知れない)
しかし、2006年にリリースされたドキュメンタリDVD「Lover of Life, Singer of Songs」において、初めて動く彼女の姿を目にした。
彼女が彼女自身の言葉でフレディとのことを語る姿に感動した。

おそらく1971年。
インペリアル・カレッジでのコンサートの際にブライアンが彼女に声をかけたのが発端。
それをきっかけに、彼女はQueenのミーティングにも顔を出すようになる。
彼女に強く魅かれたフレディは、もちろんブライアンに断った上で彼女に正式に交際を申し出る。
そして二人は恋人としてスタートすることになる。
しかし、彼女の言葉を借りると、「6年間一緒に暮らしたが、最後の2年間は本当につらかった。」とのこと。
素直に考えると75年、76年の2年間。
この2年間、フレディは家に帰るといつも何かにいらだつような様子だったという。
そう、フレディは新しい恋愛をしていたのだ。

1975年のこと。
相手は、エレクトラレコードの経営陣のひとりデビッド・ミンズという男性。
ここからフレディのバイセクシャルがスタートする。
そして、翌76年にフレディはメアリにそのことを告白し、同居生活に終りを告げる。
だからといって二人の心が離れてしまったわけではない。
やがてメアリは違う男性と結婚し子供も授かるのだが、フレディがその名づけ親になったりと、なんとも不思議なバランスで二人は繋がってゆくのだった。
そう、フレディとメアリは、文字通り「死が二人を分かつまで」まるで本物の夫婦のように寄り添っていた。
本当に数奇な運命の二人。
メアリは現在も、ケンジントンにあるフレディ宅「ガーデン・ロッジ」の管理をし、The Mercury Phoenix Trust(フレディーの遺志を受けたエイズ基金)の仕事に携わっているはずである。

そう、そのメアリに捧げた曲。
0'21''〜
Love of my life - you've hurt me
(命を賭けた恋人よ、僕は傷ついた)
You've broken my heart and now you leave me
(僕の心をこなごなにして、君は今出てゆく)
Love of my life can't you see
(命を賭けた恋人よ、君には分からないの)
Bring it back, bring it back
(お願いだから、愛を戻して)
Don't take it away from me, because you don't know
(僕から持って行ってしまわないで、だって君は分かっていない)
What it means to me
(僕にとってそれがどんなに大切かってこと)

1'49''〜
You will remember
(君は思い出すだろう)
When this is blown over
(今、君が夢中になっている恋が過ぎ去ったら)
And everything's all by the way
(全てが元通りになれば)
When I grow older
(いつか年をとったら)
I will be there at your side to remind you
(君のそばにゆくから思い出しておくれ)
How I still love you I still love you
(いつまでもどんなに君を愛しているか)

素晴らしくピュアなラブソング。
しかし、少し疑問が・・・・。
この曲がレコーディングされ、発表されたのが75年。
フレディは男性との恋愛を始めたばかりの頃。
メアリはフレディの変化に戸惑い始めた頃。
あえてその時期に、なぜフレディを傷つけてメアリが去って行ってしまう内容・・・?
書かれたのがいつであるかは分からないが、あえてそんな時期にこんな内容の曲を発表するか?
どう考えてもやっていることがちぐはぐである。

ひとつだけ合理的(?)な解釈ができる。
それは、歌詞中の"僕"を"私(メアリ)"に、"君"を"あなた(フレディ)"に置き換えてみることだ。
つまり、「新たな性の虜となり、去っていこうとしているフレディに傷ついたメアリが気持ちを伝えようとしている」という設定なのだ。
つまり、メアリに「君がこう思ってくれていることはよく分かっているよ」と伝えようとしたのではないだろうか。
だから、ファルセットを多用した「女性的な」声で歌われているのではないだろうか。

ま、すべては独りよがりの妄想ということでご容赦願いたい。

と、前置きは長くなったが本当に美しい曲である。
フレディのこの世のものとは思えないファルセット。
フレディ一人で幾重にも織り上げたコーラスの崇高さ。
素朴でクラシカルなピアノ。
音が少しこもり気味で、少しノイズが混じっている。
色で表すなら、セピア色のピアノの響き。
いつものようにジョンも冴えまくっているし、なんといってもブライアン。
メロディを書いたのはフレディ自身かもしれないが、指弾きとおぼしきアタックのないマイルドなトーン。
フレディのピアノとブライアンのギターの対比。
これ以上はあり得ない。
少し長いが、ギターソロを全部引用しておく。
毎度のことながら、素人の拾った音なので、必ずしも正確というわけではない。
あしからず。
画像


1975年。
成功で多くを手に入れ、それと引き換えに多くのものを失くしていった。
そのとまどい、迷い、苦しみがこの曲、そして"Bohemian Rhapsody"の2曲に映し出されている。
ただ、生々しさという点においてはこの曲の方が数倍優っている。

「Live Killers」でもおなじみのように、1977年後半よりライブにおける重要なナンバーとなった。
キーを1音半落とし、ハーモニーも全くなく、ギターアレンジでの演奏ということで、残念ながら原曲の可憐さも切なさも美しさ崇高さもない。
しかし、その代りに、力強い、前向きな「パワーバラード」として生まれ変わった。
みんながコンサートで大合唱できる大切なナンバー。
そう、全く別の魅力を持った、全く別の曲に生まれ変わったと言えるだろう。
ただ、それと同時に、もうこの曲はメアリの曲ではなくなってしまったのだ。

正直、全く個人的な感情であるが、ライブバージョンには何の魅力も感じない。

さて、「オペラ座の夜」も次でいよいよB面3曲目。
ブライアンの驚異的な世界。
"Good Company"。


Mary & Freddie
"Love of My Life"にのせて。コメントはいくつか怪しいものもあり・・・。



Love of My Life by Extreme
フレディトリビュートでのパフォーマンス。
なんとオリジナルバージョンをアコースティックギターで再現。さすが、ヌーノ。
(間奏はオリジナルアレンジ)
たった二人とは思えないコーラスの再現性も驚異的!



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして!

フレディ、って……
バイセクシャルだったんでふね……

ボクはこの歌、フレディの
理想の恋愛物語(恋愛観?)をうたってると思ってまひた
猫のマフィ
2008/08/07 05:45
猫のマフィさん、はじめまして。
どうもありがとうございます。

はい、バイセクシャルであったのは間違いないと思います。

作品の捉え方は人ぞれぞれだと思います。
マフィさんの捉え方も正解です。
それぞれが、それぞれの捉え方をして楽しんだり、考えたりすればいいのではないでしょうか。
lifeisreal
2008/08/07 18:52
はじめまして。毎度更新を楽しみにしております。
フレディが両性愛者であるのは別に僕は抵抗ないですし、かえって彼という人間が華やかにみえます。ただ、この先の彼の運命を考えるとなんとも皮肉ですが・・・。

このLove of My Lifeは、数あるQueenの曲の中でも傑作だと思います。フレディのファルセットが非常に美しく、Sheer Heart AttackのIn The Lap Of The Gods Revisited...とは違い、丁寧に歌われている感じがしました。

ウェンブリーのライブでブライアンのギターのソロのあとの最初の歌詞がスタジオ盤と違うのが気になりました。でもみんなで合唱するところが好きです。

まあ、スタジオ派ですけど。
デューク・ジョン
2008/08/08 01:15
デューク・ジョンさん、初めまして。
コメントありがとうございます。

フレディの人徳なのでしょうか、バイセクシャルだから彼が嫌になったというひとは少ないですよね。

ご指摘いただいて初めて気付きましたが、ウエンブリーのソロ後、確かに歌詞が違っていますね。
他のライブの映像でも同じように歌っているので意図的に変更したのでしょうか。
なんとなく、"Home"という言葉を使うことに抵抗を感じたのかな、などとまた余計な妄想が広がってゆきそうです。

しかし、本当にこの曲のスタジオ盤には、この世のものとは思えない美しさがあります。
lifeisreal
2008/08/08 07:34

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