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<<   作成日時 : 2010/04/28 00:04   >>

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パンクムーブメントがよりアーティスティックに進化してゆく一方で、映画「Saturday Night Fever」の大ヒットにともないDisco旋風が吹き荒れた1978年。
当時の男子中学生のほとんどは、ジョン・トラボルタのポーズを真似したはずだ。

この年に入り、Queenは大きな変化を迎える。
マネージメント会社を設立したのだ。
これまで外注のマネージメントで散々泣かされてきた彼ら。
これで安心してプレーに打ち込める??
と、思いきや、税金対策で、海外を転々とする生活が始まったのだ。

そして5月13日、ウエンブリーアリーナ。
「News Tour」最終日。
この日、初めて"We will Rock You"〜"We Are the Champions"が最後のアンコールにシフトされた。
Queen史上、最も画期的な出来事と共にツアーは幕を閉じた。

そして初夏を迎える頃、彼らはレコーディングに取り掛かる。
そこには2つの大きな決断があった。


1つめは、海外でのレコーディング。
税金対策"year out"の一環。
スイス、フランスと2つの国をまたにかけてのレコーディング及び編集作業となったが、それは彼らに大きな影響を与えた。

まずはフランス。
「スパービア・スタジオ」でのレコーディング中に滞在してたホテルでTour de France(ツールドフランス)を目の当たりにしたフレディ。
それが"Bicycle Race"のきっかけになったのは有名な話。

そしてスイス。
モントルーにある「マウンテン・スタジオ」(「JAZZ」の内ジャケでお馴染みであるが)はこの後、彼のお気に入りとなり、結果、彼らが買い取ることになる。
また、フレディは非常にこの街を気に入り、没後にはゆかりの地としてレ・マン湖のほとりに像が建てられた。(「Made in Heaven」のジャケットでお馴染み)
また、この後、彼らとともに多くの作品を手掛けることになるデビッド・リチャーズ(David Richards)とは、ここで初めて出会うことになる。


2つめは、共同プロデューサーとして再びロイ・トーマス・ベイカー(Roy Thomas Baker)に白羽の矢が立ったこと。
エゴのぶつかり合いでバンドが崩壊してしまう前に、調整役の第三者が必要だったのだ。
そう、この1978年はロイにとって非常に忙しく、また注目を集める年となった。
まずは、ニール・ショーン率いるJourneyの4作目「Infinity」をプロデュース。(実質は77年の末)
プログレ的テクニカル路線に行き詰まりを感じていた彼らは、脱却を目指して専任ボーカリスト(スティーブ・ペリー)を迎え、ロイの手腕に託したのだ。
そしてその結果、このアルバムは彼らにとって初めてのプラチナ・ディスクとなったのだ。
また、「JAZZ」の前にはThe Carsのデビューアルバム「The Cars(錯乱のドライブ)」を手掛けた。
この作品自体は大ヒット作と言うわけではないが、この後も鬼才リック・オケイセックと共に、80年代のUSエレポップの旗手へとこのバンドを押し上げることになる。

ちなみに、その後のロイ・・・。
先述のThe Carsの作品群でのプロデュース業を始め、Foreigner「Head Games」(1980)、Cheap Trick「One on One」(1982)、Motley Crue「Too Fast For Love(1983REMIX盤)」、The Smashing Pumpkins「Zeitgeist」(2007)といった話題作に関わってきた。
また、The Darkness、Morzartといった、所謂、Queenフォロワーの作品のプロデュースにも携わった。
しかし、最近の一番大きな話題と言えば、Guns'n'Rosesの14年と14億円の混沌の果てに2008年にリリースされた「Chinese Democracy」に、プロデューサーとして一時期関わっていたことだろう。


そんなロイと再びタッグを組み(結果的にこれが最後となる)、海外でレコーディングされた作品「JAZZ」。
そこで素朴な疑問が2つ。

その1、なぜアルバムタイトルは「JAZZ」なのか。
このアルバムを締めくくるロジャー作品のタイトルに由来するのか?
収録されているデキシーランド風のブライアン作品によるものか?
A面のクロージングチューンであるマーキュリー作品にも"jazz"という言葉は登場するのだが?
はたまた、ロジャーがハンブルグで見た落書きというのは本当なのか?
"JAZZ"という単語(名詞)を辞書(Webster Online Dictionary)で調べてみると・・・。
1 a : American music developed especially from ragtime and blues and characterized by propulsive syncopated rhythms, polyphonic ensemble playing, varying degrees of improvisation, and often deliberate distortions of pitch and timbre
 b : popular dance music influenced by jazz and played in a loud rhythmic manner
2 : empty talk : humbug
 <spouted all the scientific jazz - Pete Martin>
3 : similar but unspecified things : stuff
 <that wind, and the waves, and all that jazz - John Updike>
おそらく、ロジャー作品に由来する"3"(同様のこと、そういったたぐいのこと)であろうと思うのだが、真の意図は不明である。

その2、ジャケットのデザインは何なのか?
前作のジャケも度肝を抜いたが、今作も過去のイメージとは一線を画すものである。
レコード盤?
スピーカー?
ジャケットを手に持って円を描くように動かすと、円が回転しているように見える。
そう、1960年代生まれであれば記憶にあるのではないだろうか。
子供の頃、自転車や自動車の絵の車輪部に描かれていたやつである。
そのため第1弾シングルの"Bicycle Race"に関連してのデザインだと思い込んでいた。
が、ベルリンの壁に描かれていた落書きにインスパイアされてロジャーが提案したものだとか。
つまり、前作に続いてロジャー案が採用されたわけだ。
そのアイディアに基づいてジャケット用に採用されたのが、日本屈指のグラフィックデザイナーである亀倉雄策氏の手掛けたデザイン。
1973年に京都で行われた「世界インダストリアルデザイン会議」のポスターである。
その同心円から飛び出すようにエンボス加工された"JAZZ"の文字のピンク。
それは全ての少年達が胸を躍らせた「例の」おまけの裏のピンクとリンクしているのだろう。

そして、何とも印象的なのが、レコーディングの秘密を垣間見たような気分にしてくれるインナー・スリーブ。
もちろん使用機材をフォトセッション用に並べただけだとは思いながらも、彼らの楽器群に興味津津。
ロジャーのセットに組み込まれた様々なサイズのスネアとバスドラ、そしてシンセドラムにティンバレス。
Creamのジャック・ブルースでお馴染み、Danelectroのロングホーンベース(6弦!?)。
ストラトを始め、ブライアンとは切っても切れないBurns(ハンク・マービンモデル?)やGuildのS-300といったギターも見える。
全てのバンドキッズはこのインナー・スリーブにも胸を躍らせたのだ。

このレコーディングセッションの際に"Coming Soon"もレコーディングされたが、このアルバムの収録は見送られ、後日陽の目を見ることになるのはご存じのとおり。
また、このアルバムのレコーディングと並行してロジャーは本格的にソロアルバム用のレコーディングを開始。
そのアルバム(「Fun in Space」)が完成するにはまだこの先何年かを要することになる。
ちなみに、そこでプロデュースを務めるのが、モントルーのマウンテン・スタジオでエンジニアをしていたデビッド・リチャーズである。

そして1978年、11月25日(UK11月10日)、ついにリリース。
ラジオで既にヘビーローテーションされていた"Bicycle Race"。
中学3年の筆者は、期待に胸が張り裂けかけていた。
前作に続いて、予約しての購入。
それでもやはり、針を落とした瞬間は驚いた。
まるでお経のようなフレディの雄叫び。
しかし、ゴテゴテに塗り重ねられたサウンドと強烈なパンニングとダイナミクス。
そう、これぞQueen。
ありがとうロイ・ベイカー。
僕らのQueenが戻ってきた。
前作の「雑な」印象とは違いしっかり作り込まれている。
フレディという軸がぶれなければこんなにも印象が変わるということを実感したのだった。

その上、中3男子にはこれ以上ないプレゼント。
同梱されていたピンクの「あれ」。
絶対に親にだけは見つからないように、机の抽斗の奥深くに隠した。
そして、時々こっそり取り出して・・・・。

そんな1978年。。。。

・・・イギリス発、驚異の歌声が世界を駆け巡る。
2月、ケイト・ブッシュが「The Kick Inside(天使と小悪魔)」でデビュー。
エミリー・ブロンテの小説を題材にしたデビューシングル"Wuthering Hights(嵐が丘)"。
日本人なら誰でも聞き覚えのある1曲。

・・・パンクもニューウエーブクソ喰らえ!ギターはこう弾くんだ!
10月、マーク・ノップラー率いるDire Straitsがイギリスでデビュー。
サラッと流れる楽曲に呟くようなボーカル。
しかし、彼のストラトの音色は度肝を抜いた。
"Sultans of Swings"を聴かずして、ストラトを語るべからず。

・・・パンクとレゲエの融合はここから始まった。
11月、スティング率いるThe Policeが「Outlandos d'Amour」でデビュー。
"Roxanne"を聴いて誰もが思った。
「何だこのドラム?こらぁパンクじゃないだろ!」

・・・三頭体制はどうなる?
4月、リッチー・ブラックモア率いるRainbowが「Long Live Rock'n'Roll」をリリース。
アメリカを意識したと思われる部分もあるが、"Kill the King"、"Gates of Babylon"では本領発揮。
しかし、この後、バンドはひたすら不安定期を迷走することになる。

・・・ベテランも負けちゃいない・・・が?
8月、ピート・タウンシェンド率いるThe Whoが「Who Are You?」をリリース。
しかし、発売直後に悲劇が襲う。
狂気のドラマー、キース・ムーンが帰らぬ人に。
それが結果的に解散への序章となる。

一方、アメリカ。。。

・・・ニューギターヒーローの君臨!
2月、アメリカ(オランダ?)産正統派ブリティッシュハードロックバンド、Van Halenデビュー。
"Eruption(暗闇の爆撃)"を一体何回弾いた?
それ以外のどの曲も魅力満載。
ごく一部を除いて、ギターはレフトチャンネルの一本のみ。
これぞROCK!
ギターアルバムベスト10には必ず入れたい一枚。

・・・理解不能!?
7月、「Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!(退廃的美学論)」を引っ提げてDEVOがデビュー。
アメリカのニューウエーブシーンをぶっちぎる。
まるで痙攣のような"Satisfaction"と、近未来的なPVにビックリ!

・・・新人にしちゃスローペース。
8月、2年ぶりのセカンド「Don't Look Back」をリリースした、トム・シュルツ率いるBOSTON。
名曲"The Man I'll Never Be"を始め、完全にBOSTONスタイルが確立される。
しかし、サードアルバムまでに8年も待たねばならないと、誰が予想しただろう?

・・・スタジオミュージシャンだってスポットを浴びたい!
10月、ボズ・スキャッグスのバックバンドのメンバーを中心としたTOTOがデビュー。
まさにROCKにAORにプログレと、懐の深いところはさすが。
シングルヒット曲よりも、"Child's Anthem"、"Girl, Goodbye"、"Angela"といったところが個人的にはツボ。

・・・絶好調期のライブを丸ごとパック!
8月、アメリカンプログレの雄、KANSASがライブ盤「Two for the Show(偉大なる聴衆へ)」をリリース。
複雑な楽曲の再現と各楽器のスリリングなせめぎ合いに誰もが虜になった。
今も、ケリー・リブグレンの復活を心から願う。

久々のめくるめくQueenワールド。
A面1曲目。
"Mustapha"。

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