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<<   作成日時 : 2008/03/28 01:20   >>

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日本語にすれば、「手首でヒョイっ!」。
野球のボールを投げる時のように、スナップを利かせる動作のこと。
フレディ作。
ここから次へかけての流れが、唯一前作の空気を想起させる。

G   C#dim  / C  G     /
C   F#dim  / F  G Am G /
C   F#dim  / F   C   /
Am  Amsus4 / Am Amsus4 /
前曲のエンディングの"G"を引きずるブライアンのフェードバックが残る中、華麗なフレディのピアノに導かれ転調し"Am"へ。
マーカー部で展開されるブライアンのギターとリズム隊のアクセント(0'13'')、Amの部分でのがっちりミュートしたベースとドラムの合わせ方(0'18''〜)など、どこを取り上げてもスリリングである。
(0'24''〜)
Dislocate your spine if you don't sign he says
(奴はこう言うんだ「サインしないなら背骨をへし折ってやる。」)
I'll have you seeing double
(「さあ、視界がぼやけてきただろう」)

基本的に"he"は悪徳マネージャー、"you"は哀れなミュージシャンという設定で物語は綴られてゆく。
妖しいメロディのボーカルに加えて、ライト/レフトの両側から1オクターブ下の声も加わり呪術的なムード満点。
ギターとベースもほぼユニゾンで動いてゆくが、ベースの微妙な色の付け方が不安定さをかきたてる。(下図参照、黄色の部分がポイント)
画像

テンポはかなりゆっくりであるが、このような微妙な変化をつけることで、べったりした8ビートの単にヘビーなだけのフレーズになってしまうことを回避している。
このあたりもジョンの功績?
歌の合間にはRainbowの"Gates of Babylon"を思わせる、アラビアンスケール(b3th/b5th)のオブリガードで、ブライアンがこれでもか!と迫ってくる。
うーん、エキゾティック。
(0'37''〜)
Em        D
Mesmerise you when he's tongue-tied
(言葉が途切れると、お前はもう彼の意のまま)
Em          D
Simply with those eyes
(あの眼でじっと見つめられるだけで)
Em          D
Synchronise your minds and see
(心は彼の思うまま、そうするうちに)
Am          B
The beast within him rise
(奴の中でケダモノが動き出すのが見えてくる)

一転、安定したコード進行に乗り、メロディもフレディにベストな高さ。
しかし、締めくくりに"B"を持ってくることで再び緊張感を高める。
そして、そのままビートは加速してゆく。
(0'50''〜)
Em        B
Don't look back, Don't look back
(振り向くな、振りむいちゃ駄目だ!)
It's a rip-off
(そうさ、ぼったくりだ!)
[転調]
Am                 D
Flick of the wrist and you're dead baby
(手首をヒョイっとひねるだけで、お前は死んだも同然)
G                C
Blow him a kiss and you're mad
(奴に投げキッス、そうすればもうおしまい)
Am7
Flick of the wrist - he'll eat your heart out
(手首をヒョイっとひねるだけで、奴はお前のハートを食い尽くす)
Am7
A dig in the ribs and then a kick in the head
(あばらにしゃぶりついて、頭にキック)
Am7
He's taken an arm and taken a leg
(奴に腕も脚もとられて身動きもできない)
C AonC# D Em
All this time honey
(ずっとそうだっただろ)
           Am
Baby you've been had
(お前は囚われの身なんだよ)

リズムが加速してゆく途中、0'51'には絶妙のタイミングでロジャーお得意のチョーク奏法(叩いたシンバルを手でミュートする)が入れられている。
この曲中でこれを含めて3度(そのうち2度は同じ部分)チョーク奏法が使われるが、必要に応じたミュートの長さの違いといいとても味わい深い。

サビ前半 → 転調とともにメロディアスなパターン。
サビ後半 → "Am7"一発で緊張感の高いパターン。(1'01''〜)
この両極の繰り返しによる不安感がこの曲の持ち味である。
コーラスも効果的に配されていおり、基本的にセンターに定位している。
しかしマーカー部のみ定位が異なり、レフト/ライトの両側に振ってある。
理由は分からない。
そのパートのみ後で録り直したのかもしれない。
本来はもっと過激な歌詞が使われていたが、レコード会社から待ったがかかったというのは十分に想像できることである。

この後はヘビーなリズムに戻り2コーラス目へ。(1'15''〜)
2コーラス目は加速後サビに入らず、転調(1'53''〜、"G"明るい!)してギターソロに入ってゆく。
前半はシンプルに"G / C"の繰り返しであるが、ひたすら突き進むドラムのタムの16分音符の連打がさらにスピード感を煽る。
コード進行がシンプルであるがゆえにドラムが活きてくる。
しかし、そんな状況であっても「ドタバタ感」を失くさないロジャーはお茶目だ。
そのスピード感に急ブレーキをかける"C"に合わせてかぶさってくるコーラスも効果的である。
ソロ後半(2'06''〜)は"ミソララ#シレミソミレ"という上昇フレーズがアクセントになるが、ロジャーはそんなことお構いなしで16分音符で突き進んでゆく。
確かに前半とは少し叩くパターンを変えてはいるが、ギター&ベースのフレーズと合っているとは言い難い。
ひょっとして、ドラムを録った後でギターとベースのフレーズが変わった?
そんな可能性もないとは言えない。

(2'25''〜)ブライアンの"ラ#ーレ#ミラ#シソー"というフレーズでソロが終わり、3コーラス目へ。
しかし、このフレーズへの繋がり方に随分違和感がある。
というのは、このフレーズ最初の"ラ"の直前に、2弦の15フレットをチョーキングしているが、その音が上がりきらない中途半端な音程のうちに、この"ラ"に音が移動するのだ。
途中をカットしたか、それともパンチインか?
いずれにせよ、録った後の編集作業により、このような唐突な音の動きが起こってしまった?
(いわゆるパンチイン。この頃の機材でそれができたかどうかは不明だが・・)

3コーラス目にはさらにコーラスのパートが増え、エンディングへさらに盛り上がってゆく。
サビの直前にスピードが上がってゆく部分(2'51''〜)では、テープ速度を落として録音されたコーラスも登場する。
最後もコーラスで締めくくり(エンディングとしてはかなり強引だが)、ピアノで次曲へと導かれてゆく。

展開にかなり強引なところ(もちろんそれが狙いなのだろうが)があり、どうも最初に聴いた頃はとっつきが悪かった曲の中のひとつ。
でもその頃でも、やたら勢いがあって明るいソロパートだけは好きだった。
今になれば、「II」に続くこのアルバムになぜこの曲が必要であったのかとてもよく分かる。
ちなみに、当時"Killer Queen"のシングルのB面でもあった。
その関係か、76年頃までは比較的ライブでもよく演奏されていたが、あまりいい映像が残されていないのが残念。(76年のHydeparkは演奏がボロボロ)

まだまだメドレーは続く。
次は、A面5曲目、"Lilly of the Valley"。

75年 日本公演 エンディングにはなぜか「あの曲」のフレーズが・・・




Jeff Scott Soto "Queen Medley"
選曲に泣いた!「Sheer Heart Attack」からも・・・。
バックコーラスが完璧だとこんなに素晴らしいんだあ。


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Death on Two Legs (Dedicated to ...)
幻想的なピアノとオーバーダビングされたギターのフェイドインでアルバムがスタート! 日本語にすれば、「二本足の死神」(...に捧ぐ)。 誰に捧げるのかと言えば、このアルバムのレコーディング中にめでたく(大きな痛手も被ったが)手を切ることのできたトライデント社のノーマン・シェフィールド。 とにかくこれでもかというほどの罵詈雑言のオンパレード。 歌詞の内容からノーマンに名誉棄損で告訴されることにもなってしまった。 しかし、特筆すべきはもちろん歌詞だけではない。 こまかいフレーズまでフ... ...続きを見る
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2008/05/19 21:02

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
Jeff Scott Sotoてもしかしたらと思い探してみました、パンフレット。

イングヴェイ・マルムスティーンの来日でやっぱり来てました。
Jeff Scott Sotoは一時期ジャーニーも参加してたのでは。
このカバーによるメドレーは興味深いものがありますね。
楽しませていただきました。
流れ星
2008/03/28 20:47
Queen Medley 参りました。
ああ。クイーンの曲ってやっぱ!いいわ!と実感ですね。オウガバトルまで完璧という感じでしたね。精度が高い。
ボーカルの声もフレディーとロジャーを合わせ持った声でいいですね。

Flick of the Wrist (来日版)のラストを聴くと曲が分からなくてもキラークイーンの指ぱっちんがイメージされてしまうな〜。
本家のフィリップオブザリストをJeff Scott Sotoの後に聴いたため少々興ざめですが、やっぱりCD買わないと〜。せっかく分析してもらったのがだいなしですな。明日は休みだから・・・


ポッキー
2008/03/28 21:23
流れ星さん、こんばんは。
そうです、そのJeff Scott Sotoです。
イングヴェイに抜擢されて、日本でも一躍有名になりました。
ジャーニーももうやめてしまったみたいですね。
キーが半音下げで原曲よりも低く設定されているために、YouTubeのページには厳しいコメントを書かれていたりしますが、それでもなお素晴らしい出来です。
決してPR氏が嫌いなわけじゃないですが、JeffのボーカルでQueenやってもらいたいな、などと不埒なことを考えてしまったりします。
lifeisreal
2008/03/28 23:22
ポッキーさん、こんばんは。
そう、選曲と言い出来栄えと言い、感動のQueenメドレーです。
フレディのように透明度の高い声ではありませんが、表現者としてのパフォーマンス性の高さにもノックアウトです。

さあポッキーさん、あなたはCDを買いたくなあ〜る♪
lifeisreal
2008/03/28 23:25
こんばんは(゜▽゜)

前曲からの見事な流れ‥。
エエですねぇー!
初期はこんなん多かったんですね。
ライブでのメドレーのかげんでしょーか(^^)


とゆうことで…

BGMを”谷間のゆり”に変えました。
もう2分以内の曲しか流せんよーになってまいましたo(><)o

勝手な行動…、お許しあれ〜!!!
KENONE
2008/03/30 20:18
オッチャン、ありがとうございます。
曲同士の関連はなくとも、一枚の絵のように場面が連なっているって素敵ですよね。
さあ、がんばって「谷間のゆり」にかかってはいるんですが、もうしばらくお待ちください。
まことに遅筆で申し訳ない!
lifeisreal
2008/03/31 21:36

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