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zoom RSS Sheer Heart Attack

<<   作成日時 : 2008/03/15 21:38   >>

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「ハートに強烈な一撃」。
Queenと出会った中2当時(77年)、最新作であった「A Day at the Races」をまず買った。
その後、遡ってそれ以前の4作を手に入れていったわけであるが、その中で一番後回しになったのが、この「Sheer Heart Attack」であった。
最初は友達から借りたカセットで聴いたが、当時の中坊にはあまり魅力的であるとは言い難かった。

それだけではなく、「〜Races」までの5作の中で、タイトルにしても、ジャケットにしても随分とムードが違う。
今から思えばアメリカ風のデザイン。
ジャケットのレタリングまでがアメリカ風。
ジャケ写は前作に続いてミック・ロックによるものであるが、これを最後に彼ら自身の写真はジャケットからしばらく姿を消すことになる。

ジャケットだけでなく内容まで「Queen II」とは180度転換。
トータルコンセプトと言っても差支えがないほど、イメージが統一された「II」に対し、これでもかというほどバラエティに富んだ(悪い言い方をすれば"散漫な")本作品。
つまり、「Queen II」と「Sheer Heart Attack」は同じ1974年にリリースされたレコードでありながら、いやそれやからこそ両極端な内容のレコードとなったのかも知れない。
「Sheer Heart Attack」の極端な位置から少しずつ揺り戻していって産まれたレコードが「〜Races」や「〜Opera」となる。

「戦慄の王女」はブライアン、ロジャーのSmile組がリーダーシップをとったハードロック色の強いアルバム。
それに対し、「Queen II」はフレディのコンセプトがまずありき、それに合うように組み立てていったフレディ色の強いアルバム。
そしてその2枚の極端さを持ったアルバムを経て、この「Sheer Heart Attack」。
結果的にフレディ作の"Killer Queen"というヒットが出てしまったためにフレディ色が強そうに思われるかもしれないが、決してそうではなく、アルバム中でのブライアンvsフレディはほぼ対等である。
そこへ、ロジャーとジョン(名コンポーザージョンが満を持して登場)が1曲ずつということで、彼らなりのバランスのとり方を見出した。
これが、初期Queenの黄金比。
このパワーバランスが「〜Races」以降は崩壊。
それっきり初期のQueenサウンドは、彼ら自身にも作り出すことができなくなってしまう。
しかし、もちろんそれを放棄することによって彼らはどんどん新しいものを手に入れてゆくのだ。
それを「良し」とするのか「悪し」とするのかは各人の好みである。

そんな1974年下半期。。。。

・・・アイドル路線まっしぐらのBay City Rollers。
いよいよ10月リリースの「Rollin' (エジンバラの騎士)」でタータン旋風が吹き始める。
一気に女子の心をわしづかみ。
"Saturday Night"は永遠の青春のメロディなのだ。

・・・西を目指したBilly Joel。
少しづつ自信を回復し、心のバランスも取り戻してゆく。
10月に「Streetlife Serenade」リリース。
小曲ながらも強く印象に残る"Souvenir"や、ファンキーにピアノ弾きまくるインストナンバー"Root Beer Rag"収録。

・・・デビュー作から8か月のKISS。
早くも2ndアルバムとなる「Hotter Than Hell(地獄のさけび)」をリリース。
ジャケットに日本語があしらわれたことも話題に。
名曲"Goin Blind"収録。
ふりしぼるようなジーンの高音が泣かせるのです。

・・・破壊力満点でプロぐれ道を突き進むGenesis。
壮大なるコンセプトアルバム「The Lamb Lies Down on Broadway(幻惑のブロードウエー)」を発表。
しかしピーター・ゲイブリエルの精神は少しづつ耐えられなくなってきていた。
結果的にこのアルバムを最後にバンドを去ることになってしまうのだ。

・・・こちらもヘビープログレ路線まっしぐらのKing Crimson。
まさに気力充実。
恐ろしいことに前作からたった8か月。
まるで生き急ぐかのように、11月に「Red」をリリース。
リリースとともにバンドは機能を停止することになるのだ。

・・・UFOにマイケル・シェンカーを引き抜かれたScorpions。
後任に迎えたウリ・ロートが爆裂。
11月に発表した初参加作品「Fly to the Rainbow(電撃の蠍団)」。
すでに、マイケル色を一歩推し進めたウリ色いっぱい。
9分を越えるタイトルチューン"Fly to the Rainbow"を聴かずしてロックは語れない。

・・・ファンク色が強まるとともに意欲が失せてゆくリッチー。
いよいよサウンド面での2度目の大きな転換期を迎えることになるDeep Purple。
その姿勢が露骨に表れた12月リリースの「Sormbringer(嵐の使者)」。
サウンドからも見失った感がひしひしと。
そんな中でも名曲"Soldier of Fortune(幸運な兵士)"がアルバムを締めくくる。

・・・「Close to the Edge(危機)」(1972)、「Tales from Topographic Ocean(海洋地形学の物語)」(1973)と大作主義がエスカレートしていったYES。
楽曲の複雑さだけでなく思想まで複雑化してゆくことに嫌気がさしてリック・ウエイクマンが離脱。
時代の流れにもまれながら少しづつスタイルの変更を余儀なくされるのだ。

・・・そんなふうに、ロンドンではいろいろなバンドが転機を迎えていた時期なのだ。

さてそれでは次回、「Sheer Heart Attack」A面1曲目。
"Brighton Rock"。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
深く考えた事がなかったとゆうか、私にはQUEENは”イチ”と”ニイ”がすべてなもんで‥。

”ブライトン・ロック”の次にあの曲はすんごい衝撃(^^;)でした‥。
いろんなジャンルを好む私ですが、あの曲は悪い意味で”鳥肌”がたちました!

74年にあの2枚が出たのをコロッと忘れていました。。。

”ブライトン・ロック”
楽しみにしてますネ! (゜▽゜)
KENONE
2008/03/16 06:36
"Killer Queen"は当時ヒットしてて好きな曲でしたね。
とてもモダンな曲だという印象でした。
ジャケットも好きでしたよ。
流れ星
2008/03/16 12:37
私のクイーン歴熱中時代は、オペラ座の頃まででしょうか。
その後は、韓国旅行に行ったとき、ゴールドパッケージの2枚組ベスト盤CDが安かったので買い今でも時々聴いています。

シアーハートアタックの時が、パープルのBURNが出るときですか〜。YESも転換期。う〜ん。大英帝国ロックが、うごめいていた時なんですね〜。背景はつかみました。
次楽しみにしています。
ポッキー
2008/03/16 21:01
オッチャン、ありがとうございます。
言われていることよくわかります。
まだ中坊だった自分の"あの曲"の第一印象は、「これロックなん??」でした。
ガツーンというハードさもなく、かといってバラードでもなく、未熟な子供はこれにどう対処すればよいかわかりませんでした。
そのくせ、やたらこの曲のギター譜がいろんな音楽雑誌に取り上げられてるし。
さあ、オッチャンの知らないQueenの世界にどんどん足を踏み込みますよ。
lifeisreal
2008/03/17 19:46

流れ星さん、ありがとうございます。
自分のあの曲に対する印象は先述のとおりですが、そんな風にとらえることのできた流れ星さんの感性は、洗練されているのだと思いますよ。
自分は中坊の頃は単なるギターバカでしたから。。。
lifeisreal
2008/03/17 19:46
ポッキーさん、ありがとうございます。
ポッキーさんは自分よりも年上ですか?
だいたい、自分よりも年上の方たちは「オペラ座」まででリタイアされることが多いようですね。
自分は何しろ「レース」からですから、どんどん短小軽薄になってゆくQueenとともに青春を過ごしました。
とにかく、いろんな意味で80年代初頭までの大英帝国の音楽シーンはすごかったですよね。
lifeisreal
2008/03/17 19:47
あまり変わらないと思いますよ。
早生まれの卯年ですから。
チョットでしょう。
でもロックの知識は、lifeisrealさんの方がすごいですね。
それに、曲の分析力には驚きます。
これ、結構昔から耳コピーしたり、ギター等の楽器を続けてきた人しかできないと思いますが・・・。
ポッキー
2008/03/17 20:27
あ、ポッキーさん一年先輩ですね。
こちらは来週で44です。(バースの背番号じゃありません)
この年までギター弾いてるといろいろ風あたり強いです。
lifeisreal
2008/03/17 20:30

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