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zoom RSS In the Lap of the Gods (神々の業)

<<   作成日時 : 2008/04/06 23:41   >>

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B面に針がおりたとたん、"あ〜、あ〜・・・"!
ロジャーの絶叫。
しかもテープスピードを落として録ってあるんで独特の揺れと透明感。
それがまた神々しい。

日本語だと「神のみぞ知る」。
「神々の業」という邦題もうまくこの曲の意図を伝えている。
フレディ作。
初期のライブではメドレーのトップバッターとして演奏されていた。
(次には"KIller Queen"が続く)
B面のトップとラストに同じタイトルの曲を配することで、トータル性を演出している。
そうすることで、なんとなくこの曲の後に続く6曲は、「神のいたずら」に人生を翻弄される人間模様というテーマで統一されているように思えてくるが、それはあまりにも好意的な解釈と言えるだろう。

3分20秒の中に変てこなコード進行をてんこ盛り。
F#  Gm  /G#dim Am  /Dm      /Dm      /Dm     /
C Cm    /Cm       /D#m / F#dim    / (下線部は2/4)
A#m     /A#m      /
A#m       D#     F   G Gdim G Gdim G
Leave it in the lap of the Gods
ラ#  ド#ミソ
(それを神の手にゆだねよう)

ここまでが最初のパートになるが、とにかくミステリアスなコード展開にメジャーなのかマイナーなのかもよくわからなくなるほど。
ピアノのシーケンシャルなフレーズに対し、他の楽器がどっしりと骨格を構成してゆく。
特に、当然ロジャーがプレイしていると思われるティンパニの効果絶大。
最初はライトで鳴っているピアノが、レフトから出てくるギターのフレーズ(0'10''〜)がライトに移動するにつれてレフトへと移動してゆく。
さらに、0'14''あたりからレフトのコーラスのボリュームが上がるとピアノは再びライトへと移動を開始する。
この大胆なパンニングが非日常な空間を演出しているが、これも初期Queenの特徴のひとつと言えるだろう。
0'23''あたりから、消し忘れと思しきハイハットのカウントがセンターよりのレフトチャンネルから聞こえてくる。
マーカー部の上昇する音程は"A#dim"の構成音であり、非常に不安感をかきたてる響きとなっている。
そのおかげで、メージャーコードの"D#"がカタルシスをもたらす。
しかし、その後もボリュームの変化や"dim"のコードを持ってくることで安定と不安を交互に登場させている。
そして最後には安定が訪れ、ボーカルが登場する。
(0'53''〜)
C"-5 C F
I live my life for you
(あなたのために生きている)
C"-5 C F                Dm Am
Think all my thoughts with you, and only you
(考えるのは君のこと、そう君のことだけ)
Dm       Dm7 Am   Fm G
Anything you ask I do, for you
(君のためなら、君が望むことを何でもするよ)

C "-5  C  F
I touch your lips with mine
(君に口づける)
C "-5 C  F
But in the end
(でも結局は)
      Dm  Am
I leave it to the lords
(それを神にゆだねるんだ)
Dm        Dm7    Am
Leave it in the lap of the Gods
(神のみぞ知ることだから)
Am         Gm
What more can I do ?
(僕にそれ以上何ができる?)

テープ速度を上げて録った地の底から湧いてくるような低い声。
フレディが人間の無力さを語る。
"C-5"(5度の音のみ半音下げる)のコードがその声とマッチしている。
バックにはスペイシーな効果音が絡むが、もちろんシンセではない。
トレモロで叩くクラッシュシンバルにディレイをかけて逆回転。
さらに速度も上げたり下げたりすることでこんな音になるはず。
ピッチチェンジャーがあればギターでも簡単にできるが、この時代にはまだ存在しない。
マーカー部に"Fm"を入れることで、"ゴスペル風味"の味付けとなる。
たったひとつのコードで随分ムードが変わる。
まさに、フレディのセンスの見せ所である。
また、マーカー部(1'34''〜)でのジョンのフレーズも秀逸。
(1弦12フレットから"ラソミードーラ"、ただしフレーズ後半は他の楽器で聞き取れないためあくまでも想像)
歌詞の面でも"live 〜 life"、"think 〜 thought"という風に同族目的語(動詞から派生する名詞を目的語すること)を続けることで独特の語呂を生み出している。
そしてエンディングパートへ。
(1'36''〜)
Gm               C
Leave it in the lap of the Gods
I leave it to you
Gm               C(ドラ#ラソファ#)
Leave it in the lap of the Gods
F#dim             Gm
Leave it in the lap of the Gods
       C
I want you to
Gm               C
Leave it in the lap of the Gods
Fm               B
Leave it in the lap of the Gods
Fm               B
Leave it in the lap of the Gods
F       B
        Lap of the Gods repeat 7 times
         
F       /B  /  (下線部は2/4)
                 
Gm Gsus4 /Gm Gsus4 /Gm Gsus4 /Gm Gsus4 /
Cm Csus4 / Cm Csus4 / Cm Csus4 / Cm Csus4 /
Cm     / Cm      / Cm      / Cm      /

前半のフレディのエモーショナルなタイム感から一転、たんたんとした穏やかなリズムに。
ライトチャンネルからはジョンのプレイするアコースティックギター。
低めのファルセットでのメインライン(コーラス)とロジャーのシャープなスクリーム、そして時折聞こえてくる逆回転のシンバル、そして甘いトーンのブライアン。
全てが混ざり合って幻想的な空間を彩ってゆく。
一聴すると単純そうであるが、複雑に転調を繰り返す。
マーカー部(1'47'')での次の"F#dim"への導入フレーズ。
高音でプレイするジョンのベースと、低音でプレイするフレディの左手が印象的である。

さあ、そして最後に事件は起こる。
の部分でフレディは"B"を強引に半小節(2/4)で切り上げ次の"Gm"(ブラッククイーン風フレーズ)に進んでしまう。
ピアノのコードが変わってもジョンはまだ"B"をキープしているが、の部分で何事もなかったかのように"Gm"にチェンジしてゆく。
フレディのミスなのか、ジョンのミスなのか、それとも計算通り(とは考え難い)なのか、真実は闇の中。
個人的にはフレディのミスの可能性が高いと思う。
しかし、あえてそれを修正せずに残したのは、このプレイに何か思うところがあったのであろう。
そう、それこそ"In the Lap of the Gods(神のみぞ知る)"だ。

さて、次回、Queen随一のヘビーチューン。
B面2曲目、おなじみ"Stone Cold Crazy"。

’74 Rainbow Theater
これもロジャーのスクリームはダビング臭いぞ!

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In the Lap of the Gods...revisited
さて、いろいろな波紋を巻き起こしながら「Sheer Heart Aattck」もラストに。 日本語にするなら、「神のみぞ知る・・・再び」。 フレディ作。 B面のトップを飾る"In the Lap of the Gods"とは、タイトル以外に共通項はない。 そちらは恋愛をテーマに「最後は神にゆだねるしかない」という人間の無力感を。 それに対し、こちらはビジネスをテーマに「神は正義の味方」だから、一歩もゆずらないぞ!という前向きな気持ちを歌い上げる。 (2コーラス目はかなり苦しい解... ...続きを見る
My Fairy Kingdom
2008/05/06 10:52

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
出だしのA#m D# という展開は普通A# D# といきたい所ですが、あえて不思議な世界をマイナー使うことで表しているんでしょうね〜。
おお〜ジョンはまたスポンジベースですね。
そしておっしゃる通りロジャーの雄叫びはダビングでしょうね。全パターン同じ声質で違いが無いですし、あの口の開き方であの声は出ないような気がしますから。
う〜ん。ステージではスタジオ録音の感じが出ていないのが残念ですが・・・しょうがないですよね。
ポッキー
2008/04/07 12:45
こんばんは!
この曲のビデオ探して見ました、随分色々なビデオ出て来ますね。
QUEENの映像は他のバンドに比べたくさんあります、ビデオ探しが楽しい私としては最高のバンドです。
B面ラストに登場する”神々の業”との関連性なども考えると楽しいですね。
流れ星
2008/04/07 19:31
ポッキーさん、ありがとうございます。
そう、とにかくこの曲はフレディの頭の中に詰まっていた変なコード展開のオンパレードと言ってもいいでしょう。
とてもじゃありませんが、ギタリストには思いつきません。
ポッキーさんのおっしゃるスポンジベースの件が気になって久し振りにブートの"At the Rainbow"を引っ張り出して見てみました。
2曲目の"Ogre Battle"ですでにプレシジョン"スポンジ"ベースなので、おそらくそれがメインベースなのでしょう。
"Black Queen"の時にも書きましたが、Yesのクリス・スクワイアが大好きで、これ以前はスポンジミュートのリッケンバッカーを愛用していたジョンなので、こんなセッティングにしていたんでしょうね。
ちなみにこのライブ映像、元々はテレビ放映用だったそうですが、コーラス以外にもかなり手直しがあることに今頃気付きました。
お恥ずかしい・・・。
lifeisreal
2008/04/07 22:27
流れ星さん、ありがとうございます。
まだまだ秘蔵の映像がありそうなんで、ぜひ正規版で発売してもらいたいものです。
演奏はかなりまずいですが、若気の至りということでこの"At the Rainbow"も全貌の公開を期待します。
ラストの"神々の業"はこれからじっくり検証したいと思います。
lifeisreal
2008/04/07 22:46
思い出多き曲です(゜▽゜)

アンコールの曲でした。。。
”She fat a 〜 ”も演ってたですね…

な、懐かしい!
KENONE
2008/04/09 20:49
オッチャン、ありがとうございます。
"She fat a 〜"(彼女はおデブの〜)なんて・・・もう、おちゃめなんやから。
lifeisreal
2008/04/09 23:51

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