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zoom RSS Death on Two Legs (Dedicated to ...)

<<   作成日時 : 2008/05/19 21:02   >>

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幻想的なピアノとオーバーダビングされたギターのフェイドインでアルバムがスタート!
日本語にすれば、「二本足の死神」(...に捧ぐ)。
誰に捧げるのかと言えば、このアルバムのレコーディング中にめでたく(大きな痛手も被ったが)手を切ることのできたトライデント社のノーマン・シェフィールド。
とにかくこれでもかというほどの罵詈雑言のオンパレード。
歌詞の内容からノーマンに名誉棄損で告訴されることにもなってしまった。
しかし、特筆すべきはもちろん歌詞だけではない。
こまかいフレーズまでフレディが決め、ブライアンに弾くように指示したという逸話からも分かる通り、オープニングからフレディワールド全開である。

冒頭は"Ebm→Db→→→C→→→B→BBbBDbBD"と不安感を煽るピアノの左手の動き。
0'14''〜スライドバーで弦をこすりつける音が加わると、やがて右手の高速アルペジオが昇りつめる。
チューニングダウンしたギターとベースの登場。(0'17''〜)
"G→D、G→Db"を繰り返す。
0'22''からは、なぜかギロ
しかもそのギロとおぼしき音が入る直前には"カラカラ"とまるでスティックを落として転がったような音?
それとも何か電気的なノイズ?
さらに0'24''あたりからギターのフィードバック、0'31''からはハーモナイズされたチョーキング、そして0'37''からは逆回転で録音されたギターの下降音。
唐突に全ては途切れ、一気にピアノへ収束。

ピアノによるメインテーマ。(0'39''〜)
"シ→→ソbシシbソbラ→ラb→→シレソbソ→レソb"
ある意味、このフレーズがこの曲の全て。
一度聴いたら耳から離れないフレーズ。
以前にも書いたが、"The March of the Black Queen"で使われていたフレーズの発展形。
(ちなみに"〜Black Queen"はキーAm、こちらはBm)
高音で切り込んでくるブライアンは、いかにもブライアンな高音倍音豊かなフェイズアウトサウンド。
(下図参照↓)
画像

込みあげてくる怒りを表現したのか、間の取り方が絶妙。
高校生の頃に、黄色の部分のチョーキングのニュアンスが掴めず、何日徹夜したことか。
しかも"F#→G→F#"というフラメンコ風のコード進行と相まって、締めくくりのアラビア風フレーズ(赤の部分)が強烈な印象を残す。

そしてコーラスに導かれて呪いの言葉が炸裂する。
イントロのフラメンコ風もそうだが、コード進行が強烈。
よくこのコード進行で当たり前に違和感なくメロディーがつけられるものだ。
Bm
You suck my blood like a leech
(お前は蛭のように俺の血を吸いつくす)
You break the law and you preach
(法律を破ってその上お説教)
Screw my brain till it hurts
(俺の脳みそをギリギリ絞りあげて傷めつけ)

         G
You've taken all my money
(俺の金を全部持っていきやがった)
     F#
- and you want more
 (その上、もっと寄越せって?)

D
Misguided old mule
(ピントはずれのロバオヤジ)
With your pigheaded rules
(いつまでたっても馬鹿のひとつ覚え)
                           Gm
With your narrow-minded cronies who are fools
(おつむの弱いゴロツキどもとつるんで)
        Cm
Of the first division
(まさにトップクラスのスーパーバカ)

Death on two legs
(二本足の死神)
You're tearing me apart
(俺をバラバラに引き裂いてゆく)
Death on two legs
(二本足の死神)
           A        D
You never had a heart of your own
(ハートなんてどこにも持ち合わせていない)

F#
Kill joy, bad guy
(喜びを奪う極悪人)
Bm
Big talking, small fry
(大ぼら吹きの雑魚野郎)
          A
You're just an old barrow-boy
(ジジイでケチな商売人)
                  D
Have you found a new toy to replace me
(俺の代わりの新しいおもちゃは見つかったかい?)
Can you face me
(俺に合わせる顔がないだろ?)

Bm            F#
But now you can kiss my ass goodbye
(さあ、へらへらと俺の機嫌をとってさよならだ)

エンディングまで延々この状態。
ここまで一個人を責め立てる内容の歌詞も珍しい。
歌詞も変、コード進行も変やのに、ここまでかっこよくQueenサウンドになってしまうのだ。

2'21''からはギターソロとなるが、特にブレイク後のインテンポになってからの2本のギターの組み立てが非常にブライアンらしくなくて面白い。
いつもならもっと音を重ねてくるところなんだろうが、ここではコードトーンをばらした高音パートと、ベースライン的な動の低音パートが絡み合うようにフレージングされている。
ここもフレディのアイディアなのかもしれない。
イントロのエモーショナルなギターとまさに対照的である。
ギター以外の楽器の音がスーッと小さくなってゆく大胆なミックスも、まさにロイ・トーマス・ベイカーとQueenのタッグ。
まさに、快感である。
ヘビーで変なコード進行なのにメロディアスでハーモニー満載。
過剰になるほどの自信はないけれども、勢いとエネルギーで脂の乗り切ったパフォーマンスと言えるだろう。
Queenの作品中でもベスト10に入る、初期の構築性を見事に具現化した作品である。

77年のアメリカツアー中に、オーディエンスから直接リクエストを受けたことがきっかけで、同年5月からセットリストへ。
しかし、やはりライブでのパフォーマンスはかなり苦しいというのが正直な感想。
後には、メドレーの一部に組み込まれることになったのは「Live KIllers」でおなじみ。
イントロでのピアニストフレディは一見の価値あり!

"Flick of the Wrist"のページで紹介したが、バックコーラス隊を従えてまでして完全再現を狙ったJeff Scott Sotoのパフォーマンスは圧巻。
涙、涙である。

さて、絶好調のフレディワールドは続く。
間髪入れずのA面2曲目。
"Lazing on a Sunday Afternoon"(うつろな日曜日)。

Death on Two Legs (完奏バージョン)
Earl's Court '77

「ヘビーなやつとソフトなやつ、どっちがええ?ほんまか、わかった、めっちゃヘビーなやついくでえ!」
エンディングのコーラスの直後に、一瞬、ブライアンが手に入れたばかりの新しいおもちゃ、ハーモナイザーの音が!



Death on Two Legs (メドレーバージョン)
カンボジア難民救済コンサート 79

かなりこなれた演奏。ブライアンこなれ過ぎ。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは!
この曲をライブでやれる、力量に凄いと感じます。
ブライアンのギターが大活躍ですね、変則的なギターパートが耳に残りますね。
曲のアイデアに脱帽です。
次の曲が奇抜な”うつろな日曜日”だけにこの繋がりが面白いですね。
流れ星
2008/05/20 18:31
流れ星さん、ありがとうございます。
この曲、そして次の"うつろな〜"と、いきなりアルバムの冒頭からフレディの両極を展開させるあたり、いかにこの頃のフレディが充実していたかが伝わってきます。
しかもB面には"Love of My Life"、そして"Bohemian Rhapsody"とまさに恐るべし。
「Queen II」とは違ったひとまわりもふたまわりも成長した姿と言えますよね。
lifeisreal
2008/05/20 22:54
日曜日かなと思いきやf^_^; 月曜日にご登場でしたか…(゜▽゜)

こちらのブログを本にしたら、”クイーン哲学大全集”が出来上がりますネ!!!!!!

そして、これからクイーンを聴く方にも役立ちますよネ!(^^)!

しかし、半端な私が『クイーンが好っき!』ゆうてる場合ちゃいま〜す(。。;)
『エエなあ〜!』を連発してる自分が恥ずかしいーーーっ!

けどホンマに…、すんごいです。。。
ありがと〜う(゜▽゜)
KENONE
2008/05/21 08:23
オッチャンありがとうございます。
ちびちび書き進めて、日曜日に仕上げというペースできてましたが、ついに日曜日にも仕上げきることができませんでした。
新年度になってから、一向に暇になる気配がありません。
こうやっていろんな方に励ましていただいているのと、タイガースが好調なのに支えられてなんとかがんばっています。
あくまでも主観に満ち溢れた独りよがりな内容なので、そういう視点で読んでいただければ幸いです。
lifeisreal
2008/05/21 23:30
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